名家の次期当主に溺愛されています-6- (ページ18)

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。゜+゜。〇-Episode11：結婚の挨拶-〇。゜+゜。ページ18

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玲奈「(何なのよ…！そんなに、お義姉ちゃんの方が良かったってわけ！？私に、そんなに不満があるの！？)」

玲奈は、度を超えたわがままで近衛家を困らせているという自覚がない

だからこそ、沙耶と比べられてしまうことに不満を感じているのだ

すると、廊下が騒がしくなる

氷川「ちょっと、お待ちください！！」

春子「いったい、ご用件は何でしょうか？」

千香子「お黙り！！玲奈に会わせなさい！！」

廊下から千香子の怒鳴り声が聞こえる

玲奈「え、お母さん？」

真斗「…」

桜庭は立ち上がり、部屋を出て廊下の様子を見に行く

桜庭「いったい、何の騒ぎですか？」

氷川「桜庭さん…」

春子「玄関の掃き掃除をしていたところ、突然押しかけて来まして…」

氷川「要件も言わず、勝手に家に上がったんですよ」

親子揃って、何と身勝手な…と心の中で呟く

しかし、桜庭は冷静に対応する

桜庭「そうでしたか。千香子さん、そんなにお急ぎで何の用です？」

千香子「玲奈に大事な話があるのです。会わせてもらえませんか？」

千香子の声は、少々怒りが滲んでいた

桜庭「かしこまりました。玲奈さんをお呼びしますね」

部屋に戻り、桜庭は玲奈を呼び出す

玲奈「お母さん、急にどうしたの？」

千香子「大事な話があるわ。玲奈の部屋に行きましょう」

玲奈「別に…いいけど…」

玲奈の部屋に向かう2人を見て、桜庭たちは不安を抱く

氷川「さすが、悪評だらけの飛鳥家の令嬢…」

春子「あそこまで横暴な方だとは…」

桜庭「嫌な予感ですね。千香子さんの様子を見ると、何かあったのでしょう」

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玲奈の部屋に入ると、部屋を見た千香子はため息を吐く

千香子「なんて、質素な部屋なの？玲奈には似合わない部屋ね」

玲奈「本当はもっと、可愛いもの置きたかったの。でも、真斗が『それはダメ』って…。カーテンだって、何も模様がないシンプルなものにしてほしいとか言われるし…」

和風な家のため、その雰囲気を守るために家具もある程度制限されている

独自の縛りがある近衛家に、千香子は少々頭を抱える

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