名家の次期当主に溺愛されています-6- (ページ24)

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。゜+゜。〇-Episode12：大波乱の宴-〇。゜+゜。ページ24

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和田家を出発して1時間程、都内の中心部にある迎賓館に到着する

以前も迎賓館で行われたパーティーに参加したが、その時の迎賓館よりも大きい建物だった

沙耶「凄い…」

和田「ここは、滅多に使われない会場だ。この宴か、海外の政治家や王族などが来日した際に使われる」

沙耶「そ、そんな場所に…私が来て大丈夫なんでしょうか…？」

和田「大丈夫だよ。沙耶は俺の婚約者なんだから」

沙耶の肩を優しく叩き、緊張をほぐそうとしてくれる

そんな和田の気遣いが、沙耶を凄く安心させてくれる

迎賓館に入ると、高い天井のロビー、目の前にある大きな階段

沙耶にとって、今まで見たことが無い空間だった

沙耶「…」

せっかく吹き飛んだ緊張が、再び押し寄せる

和田「さて、まずは俺の両親に会おう。もう到着しているんだよな？」

浩大「あぁ。早く行かないと、催促されるぞ」

和田「はいはい…。じゃあ、浩大は先に宴会場で待っててくれ」

浩大と別行動になり、和田と沙耶は大きな階段を上っていく

沙耶「(ついに…優希さんのご両親と会うんだ。き、緊張が…ヤバい…)」

緊張が高まり、鼓動が早くなっていく

階段を上った先にある個室のドアの前に立つ

沙耶「ここに…いらっしゃるんですか？」

和田「あぁ。さて…」

ドアをノックすると、男性の返事が聞こえてきた

和田がドアを開けて部屋に入る

沙耶「っ…」

部屋に入ると、豪華なソファーに座った男性と女性がいた

沙耶は緊張で顔が引きつりそうになるが、必死に挨拶をしようとした、その時…

彩希「まぁ！！なんて、可愛い子なのー！？」

智哉「おぉー…！君が、優希の婚約者か。美人さんだね～」

沙耶「……へ？」

沙耶が挨拶する前に、いきなり声をかけられる

そして、ソファーから立ち上がり彩希は沙耶を抱きしめる

彩希「いやーん。とっても可愛いわ～！娘が出来た気分だわ」

智哉「何言ってるんだい、彩希。この子は優希の婚約者なんだから、後に娘になるようなものさ」

沙耶「…」

突然のことに、沙耶は固まって動けない

和田は困った様子でため息を吐き、優しく沙耶を解放する

和田「いきなり、何してんだよ…。沙耶が困ってるだろ…」

彩希「良いじゃない。とっても可愛い子で、ビックリしちゃった」

智哉「うむ。優希の婚約者に相応しい子だね」

沙耶「…」

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