。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。 ページ10
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和田に関する噂は、全て玲奈が流していた
本人は面白半分で噂を話し、それが瞬く間に学園中に広まっていたようだ
恭太郎「しかも、今回の騒動のきっかけとなった優希殿の浮気の噂。その証拠として流れた写真は、我が飛鳥家の使用人に撮らせたものだったらしい」
和田「！！」
恭太郎「本当に、すまなかったのぉ。玲奈には、厳しく叱っておいた。反省しているかどうかは…知らんがの」
和田「…」
実の祖父に叱られたのだから、反省してもらわなければ困る
むしろ、そのために今回は飛鳥家にも連絡したのだ
恭太郎「優希殿から聞いたが、優希殿の婚約者が玲奈の義理のお姉さんのようじゃな？近衛家と義理のお姉さんは、昔からの知り合いだったそうじゃないか。どういう繋がりなのじゃ？」
雅彦「えっと…。私の妻と沙耶ちゃんの亡くなったお母様が、学生時代からの友人でして…。その繋がりで、小さい頃から真斗は沙耶ちゃんと仲良くしていたんです」
真斗「…」
沙耶が真斗の婚約者だったとは告げなかった
おそらく、恭太郎は玲奈が沙耶から真斗を略奪したことは知らないのだろう
それを察した和田は、敢えて黙っていることにした
恭太郎「ほぅ…。優希殿は、どうやって玲奈の義理のお姉さんと出会ったのじゃ？」
和田「近衛家の紹介です。婚約者が決まらないということを雅彦さんにお話したところ、沙耶を紹介していただいたんです。一目惚れしたので、そのまま婚約を申し出たところ…承諾していただけたのです」
恭太郎「なるほどな。しかし、何度も玲奈は義理のお姉さんに意地悪をしたそうじゃないか。その度に、優希殿から近衛家に注意をしていたと聞いておる。雅彦殿よ、事実かの？」
雅彦「は、はい…！事実です…」
真斗「ちゃんと…玲奈には言っていたんです。優希さんや、沙耶に…これ以上迷惑をかけるなと…」
恭太郎「それでも、玲奈はやめなかった…と。まったく、我が孫娘ながら…困ったもんじゃ」
恭太郎は、呆れた様子で深くため息を吐く
和田「今回の浮気の噂に関しては、俺の軽率な行動も原因ではあります。婚約者を持ちながらも、別の女性と会っていたのは事実なんです。ですが、それを利用した悪評を流されたことは…簡単には許せません」
恭太郎「そうじゃの。そして、優希殿から再三注意を受けていながらも…玲奈の悪事を止められなかった近衛家にも責任はある」
真斗「っ…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2022年11月26日 0時
