名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ6)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:6,487 hit

。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。ページ6

.

沙耶は部屋に戻り、改めて和田から貰ったネックレスを見る

沙耶「可愛い…！アクセサリーを貰うなんて、初めてだよ…」

部屋に用意されていた、アクセサリーケースにネックレスを入れる

アクセサリーケースには、指輪を保管する場所もある

沙耶「…いつか、指輪も貰うってことだよね。でも…まだ先の話かな」

両想いになったことで、『結婚』という文字が一気に現実味を帯びてきた

まだ先のことのように感じるが、意外と近い未来の話かもしれない

***

翌日、華月学園の大学部に併設されているカフェテラスでレポートをまとめている鞠子

すると、数名の学生たちが鞠子の周りに集まってきた

女子生徒A「鞠子さん、お聞きしましたよ！」

女子生徒B「和田家の次期当主に関する噂が、ご本人の耳に入ってしまったのですね…！」

鞠子「あ、はい…。私が、婚約者さんに例の噂を話したところ…優希さんにも伝わってしまって…」

女子生徒A「あの噂は全て、事実無根だと…。まぁ、我々もそうだと思っていましたが」

女子生徒B「でも、今回の浮気の噂は…疑ってしまいましたね。嘘の噂で良かったです」

鞠子「はい…。ただ、お叱りを受けてしまいまして…」

女子生徒C「あら、そうだったのですね。もしかして、事実無根だと学園に広めるように言い渡したのは…次期当主様のご命令でしょうか？」

鞠子「そうです。あと、この噂がどこから流れているのか…根源を探るようにも言われているんです。例の写真の流出元や、数々の噂を流しているのは、いったいどなたなのでしょう？」

女子生徒B「さすがに、そこまでは分からないですね…」

女子生徒C「私も、別の学科の友人から聞いたので…」

女子生徒A「ですが、この噂は全学部に広まってますし…。初等部から大学部まで探るとなると、かなりの大捜査になりますよ？」

鞠子「ですよねー…」

鞠子は和田からの制裁である、噂の根源を探ることは途方もないことだと分かっていた

しかし、和田一族の人間として役目を果たさないといけない

女子生徒C「我々も、協力しますよ。和田家の名を汚すようなマネをする愚か者を、一緒に見つけましょう！」

鞠子「ありがとうございます…！」

周りの学生たちの助けもあり、少しずつだが情報が集まっていく

そして、鞠子は有力な情報を持つ高等部の生徒に出会う

.