名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ29)

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。゜+゜。〇-Episode10：初めてのプレゼント-〇。゜+゜。ページ29

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和田「どこか出かけてたの？」

沙耶「は、はい…。慶子のところに…」

和田「あ、そういうこと。珍しいね、こんなに遅い時間に帰ってくるの」

沙耶「ちょっと…長話しちゃって…」

和田から視線を逸らしながら話し、何とか誤魔化す

和田「(慶子ちゃんの家に行ってたというには、ちょっと荷物が多いような…？)」

沙耶が抱えていた荷物を気にするが、沙耶は足早に「着替えてきます！」と言って部屋に向かう

和田「何だ…？」

浩大「沙耶様にしては珍しく、和田に隠し事でもしているようだな」

和田「隠し事…」

それから数日、沙耶が自分と同じくらいの時間に帰宅する日が多くなる

沙耶は必死に誤魔化すが、言い訳の理由もネタが尽き始める

和田「うーん…？」

浩大「ご友人の家に行くことは多いけど、こんなに頻繁に行くなんて…」

和田「何かあるのかな…？」

まさか…とは思ったが、沙耶が浮気なんてするわけがない

和田に浮気疑惑が出た時、あんなに嫌がっていたのだから…

和田「そのうち…分かるかな？」

浩大「沙耶様から、何か言ってくれるのを待つしかないかもな」

***

あっという間に時間は過ぎ、ついに7/23を迎える…

朝食はいつも通り済ませ、沙耶は和田に気付かれないように厨房で支度を始める

三好も協力して、沙耶は部屋で作業をしていると和田に告げる

和田も沙耶の邪魔をしないようにと、自分の部屋で仕事をしていた

すると、安土が来客を招いて和田の部屋に通した

龍「やっほー！久しぶり！」

和田「龍か。来客なんていうから、誰が来たのかと…」

龍「はい。優希、誕生日おめでとう」

小さなラッピングされた箱を渡す龍

和田「おぉ、ありがとう。後で開けるね」

龍「今日は優希の誕生日だし、和田家はお祝いムードって感じ？」

和田「いや、そんな感じじゃないよ。いつも通りだよ」

龍「え、沙耶ちゃんは何もしてこない？」

和田「実は…誕生日を教えてないんだよ」

龍「はぁ！？」

衝撃のカミングアウトに、龍は驚く

龍「何で教えてないの！？婚約して、だいぶ経つよね！？」

和田「7月ってことは教えたけど、日にちまで言わなかったんだよ…。言うタイミングを逃した…」

龍「もー…！！今からでも、言ったら？」

和田「後で言うか…。驚かれそうだな…」

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