名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ27)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:6,537 hit

。゜+゜。〇-Episode10：初めてのプレゼント-〇。゜+゜。ページ27

.

蓮音『まぁ、拓音なら…事情を話せば協力してくれると思う。主に、何をお願いすればいいんだ？』

沙耶「どんな料理を作ったらいいのか、悩んでるの。実家で料理はしていたけど、そこまで上手ではないし…」

蓮音『あー…なるほど』

蓮音は沙耶の事情を聞き、何となく拓音にお願いする内容を把握する

蓮音『ちょっと待って。拓音に電話してみる』

その場から席を外し、蓮音は電話をかける

その間に、沙耶と慶子はさらに話を進める

慶子『ちなみに、若様の誕生日はいつ？』

沙耶「23日…」

慶子『……え！？もうすぐじゃん！！』

沙耶「だから、困ってるのぉ…」

慶子『あちゃー…』

誕生日を事前に把握していなかったのも悪いが、鞠子に教えてもらわなければ知らないまま過ごすところだった

沙耶「優希さんには、いろいろ感謝しているし…。ギリギリだけど、いつものお返しをしたいんだよね」

慶子『そうだよね。たまには、沙耶が若様を喜ばせないと！』

電話を終えた蓮音が戻ってくる

蓮音『沙耶ちゃん、明日って時間ある？』

沙耶「大丈夫だよ」

蓮音『拓音が修行しているお店、今から場所を教える。そこに、明日の午後に来てほしいって』

沙耶「つまり…協力してもらえるってこと？」

蓮音『俺の彼女の友達って言ったら、「いいよ～」って。拓音はそれなりに高級料理っぽいのも作れるし、和田の若様を喜ばせる料理を教えてもらえると思う』

沙耶「やった…！蓮音くん、ありがとう！」

慶子『沙耶が数日でマスター出来そう？』

蓮音『それは…沙耶ちゃん次第でしょ』

沙耶「が、頑張る…！！」

慶子との通話後、蓮音から拓音が修行しているお店の地図が送られてくる

和田にバレないよう、こっそりと護衛担当の篠宮に送迎をお願いする

篠宮も快く引き受け、ちゃんと和田にも内緒にすることを約束した

.

次の日、沙耶は指定された場所に向かう

拓音が修行をしている料理店【Special Garden】

主に洋食をメインとしているお店だ

値段もそこそこ高いが、ちょっと贅沢をしたい時にはピッタリなお店

沙耶「拓音さん、今日はよろしくお願いします…！」

拓音「よろしくね、沙耶さん。蓮音から事情は聞いてるよ」

.