名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ26)

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。゜+゜。〇-Episode10：初めてのプレゼント-〇。゜+゜。ページ26

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鞠子の提案に、沙耶も賛同する

しかし、三好などの使用人たちが許可をしてくれるだろうか…？

鞠子「使用人の皆さんには、私も一緒にお願いしますよ。それに、優希さんのためだって言えば、分かってくれると思いますよ」

沙耶「優希さんに、手料理かぁ…。初めてだから、緊張しそう…」

鞠子「でも、優希さんも絶対に喜びますよ！だって、未来の奥様の手料理ですからね」

沙耶「あ…」

沙耶も少しずつではあるが、結婚を意識するようになっていた

徐々にそんな雰囲気が、現実味を帯びてきている

沙耶「優希さんに、少しでも喜んでもらいたいなぁ。頑張らないと…！」

鞠子「じゃあ、まずは使用人の皆さんに許可を得ましょう！」

沙耶「はい…！！」

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この日の夜、沙耶は慶子にテレビ電話を繋げる

慶子『若様に手料理を振る舞う！？』

沙耶「うん…！もうすぐ、優希さんの誕生日なの」

慶子『へぇー！それで、料理を振る舞うって決めたのね』

あの後、鞠子と共に三好や料理長に事情を話し、無事に厨房の使用許可が下りたのだ

しかし、何を作ったらいいのか分からず、慶子に相談しようと電話をかけている

沙耶「厨房の使用許可が下りたのはいいけど、何を作ったらいいかなぁ？」

慶子『んー…。だいたい、和田家って…どんな食事してるの？』

沙耶「なんて言えばいいかな…。一般家庭の料理よりは豪華だけど、そこまで高級料理ってわけでもないかな。和食の日もあれば、洋食の日もあるし…」

慶子『なるほどね。沙耶が作れそうな範囲で、若様が喜びそうな感じ…ねぇ』

すると、慶子は何かを思いついたかのような表情をする

慶子『そうだ！ちょっと、蓮音ー！！』

蓮音『何だー？』

慶子は隣の部屋にいる蓮音を呼び出す

呼び出された蓮音は慶子の隣に座り、テレビ電話の画面に映る

蓮音『あ、沙耶ちゃん。久しぶり』

沙耶「久しぶり…！」

慶子『ちょっと、蓮音も協力してよ』

蓮音『何が？』

慶子『沙耶がね、若様の誕生日に手料理を振る舞うんだって』

蓮音『マジか！！』

慶子『それでさ、拓音さんに協力してもらえないかな？』

蓮音『え、拓音ぉ！？』

沙耶「えっと…蓮音くんのお兄さん？」

慶子『そうそう』

蓮音の2つ年上の兄である拓音は、現在料理人になるために修行中

様々な料理を作るため、慶子もお世話になっている

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