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-Episode10:初めてのプレゼント-
季節は、すっかり真夏の7月中旬
沙耶の部屋で、何やら楽しそうに会話をする沙耶と鞠子
鞠子が通う華月学園も夏休みが近いため、講義が早く終わる日は沙耶に会いに来るようになった
鞠子「じゃーん!沙耶さんに似合いそうな、リップグロスを買ってきました!」
沙耶「へ!?」
淡いピンク色のリップグロスをプレゼントする鞠子
沙耶「可愛い色…!」
鞠子「ちなみに、私もこのシリーズの色違いを持ってます♪」
鞠子は、オレンジ寄りの赤のリップグロスを見せてくる
沙耶「そっちの色も、可愛いですね。鞠子さんにピッタリです」
鞠子「パーティーとかで、ぜひ使ってほしいです♪」
沙耶「はい!使わせてもらいますね」
早速、沙耶はメイクポーチに貰ったリップグロスをしまう
鞠子「沙耶さん、ちょっといいですか?」
沙耶「はい?」
鞠子「沙耶さん…優希さんの誕生日をご存知ですか?」
沙耶「いえ…。そういえば、聞いたことない…」
鞠子「あら、知らなかったんですね。実は、もうすぐなんですよ?」
沙耶「えぇ!?」
婚約者になって3ヶ月近く経つが、誕生日を知らなかった
年齢は把握していたが、誕生日までは聞いていなかったのだ
鞠子「7/23が、優希さんのお誕生日です。タツと誕生日が近いので、覚えてたんですよ」
沙耶「23日って…本当にもうすぐだ…」
部屋のカレンダーを見て、少しショックを受ける沙耶
婚約者として、何もしないわけにはいかない
しかし、あと数日で何か用意出来るだろうか?
沙耶「鞠子さん…どうしたらいいですか?」
鞠子「そうですねぇ…。無難に、何かプレゼントを用意してみたらどうです?」
沙耶「まぁ…そうなりますよね。でも、優希さんにプレゼント…何を渡したらいいんだろう?」
2人で「うーん…」と言いながら考えるが、和田は意外とミステリアスな部分が多い
男性が喜びそうなプレゼントを想像するが、沙耶が用意出来そうな物は思い浮かばなかった
沙耶「本当、どうしよう…」
鞠子「……あ、手料理はどうですか?」
沙耶「へ!?」
鞠子「沙耶さん、お料理は得意ですか?」
沙耶「まぁ…それなりに出来ます。実家にいた頃は、夕食は私が準備していたので」
鞠子「沙耶さんの手料理で、優希さんをお祝いするのはどうですか?粋なサプライズになりそうだと思いません?」
沙耶「なるほど…!」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年11月26日 0時