名家の次期当主に溺愛されています-5- (ページ24)

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。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。ページ24

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社交界から追放されなかっただけマシだが、しばらく松井家は公の場に戻ってこれないだろう

和田「さて、沙耶と鞠子を迎えにいこう。帰るぞ」

浩大「では、我々は失礼します」

龍「それじゃあ、ごきげんよう～」

呆然とする奏たちを置いて、和田たちは会場を出る

別室で休んでいる沙耶たちの様子を見に行くと、沙耶は薬を飲んで眠っていた

和田がそっと抱きかかえ、迎賓館を後にするのだった

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数日後、龍が暴いた松井ジュエリーの不祥事が世間に明るみにされた

松井家が経営する宝石店は、営業停止処分

会社や店が倒産しなかっただけマシだが、そう簡単には回復出来ることではないだろう

和田家のテラスで、龍と和田と浩大は紅茶を飲みながらこの話題で盛り上がっている

浩大「それにしても、よく違法カジノに気付いたな？」

龍「まぁ、うちの会社はそういう違法取引に関しては敏感だからね。いくら宝石の取引価格が上がって輸入しにくいとはいえ、様子がおかしいと思って調べてみたの」

和田「そしたら、埃がボロボロと出てきた…というわけか」

龍「そういうこと」

龍は「やってやったぜ」という表情だ

浩大「これで、しばらくは江里子と顔を合わせることはないな」

和田「もう二度と見たくないくらいだ。沙耶に浮気の誤解をされてしまった原因でもあったわけだ。きっちり、ケリはつけさせてもらったぞ」

和田は吹っ切れた様子で、紅茶を一口飲む

龍「これで、一件落着だね！」

浩大「そうだな」

和田「……あとは、真剣に考えるだけだな」

龍「え？」

和田「沙耶との結婚を、そろそろ真剣に考えないといけないな」

龍「おっ！ついに、動く感じ？」

浩大「まぁ、そろそろ妥当だろうな。それに、義母と義妹のこともあるしな」

和田「あぁ。厄介な邪魔が入る前に、沙耶を幸せにする準備をしないと…」

Episode10につづく…

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