。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。 ページ23
.
龍「援助するにあたって、どういう経緯で松井くんの会社の経営が悪くなったのか調べたんだ。そしたら、違法な取引しちゃってるね？」
奏「はっ…？」
身に覚えのないことを言われ、奏は固まる
龍「本当に知らないんだね。最近の世界情勢の影響で、宝石の取引価格も上がって、簡単には取引出来てない。それに焦った社員がある海外の取引先に泣きついたら、カジノに参加することで取引を贔屓してもらう約束をしたみたいだよ」
奏「はぁ！？」
とんでもない話が舞い込み、奏は驚きを隠せない
周りに集まっている参加者たちも、ざわついていた
龍「でもね、このカジノが違法カジノってわけ。んで、カジノの経験がない社員はボロ負け。負けちゃえば、取引の贔屓だってしてもらえない。だから、会社の資金を横領してカジノにつぎ込んでいるみたいだよ。だから、良い宝石も輸入できない。会社のお金も無くなっちゃう…ってわけ」
奏「ま…マジかよ…」
会社の経営が悪くなった原因が、自分の会社の社員だったと知って愕然とする
龍「こんな状況じゃ、俺の兄貴も協力出来ないって言ってたよ。だから、お断りさせてもらうね」
和田「はぁ…。知らなかったとはいえ、これは奏にも責任があるね」
奏「なぁ、和田…。頼む、助けてくれよ…！！俺たち、10年以上の付き合いだろ？」
奏は和田にすがりつくが、思いっきり奏を振り払う和田
奏「なっ！？」
和田「奏との付き合いの長さなんて、関係ないね。これは、奏の会社の問題だろ！！自分たちの力で解決しろ！！」
奏「…」
浩大「その通りだな」
龍「助けてほしい気持ちはわかるけど、和田グループはそこまで甘い企業じゃないよ」
奏「くっ…」
和田に続いて浩大と龍にも論破されてしまい、奏も返す言葉を失う
和田「この不祥事が解決するまで、和田家と松井家の関係は遮断させてもらう。あと、江里子とはもう会いたくない。また、沙耶に何かされたら困るからな」
江里子「そんな…！！」
奏「マジか…」
和田「俺だって、奏にこんなこと言いたくないよ。でも、龍が暴いたこの不祥事は…ただでは済まない事案だよ？」
浩大「社交界に、大きく影響出るだろうな」
龍「まぁ、社交界から追放されないだけマシだと思ってね？」
たくさんのパーティー参加者の前でデリカシーの無い発言をし、さらには会社の不祥事を暴かれた
和田からの制裁は、奏と江里子にとって公開処刑のようなものだ
.
。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。→←。゜+゜。〇-Episode9：婚約者失格？-〇。゜+゜。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あきか
| 作成日時：2022年11月26日 0時
