。゜+゜。〇-Episode9:婚約者失格?-〇。゜+゜。 ページ11
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玲奈が和田の噂を流していたことを知らなかったとはいえ、大きな迷惑をかけてしまったのは事実
その責任は、躾けをしっかり出来なかった近衛家にも降りかかる
雅彦「優希くん、本当に申し訳なかった!!玲奈ちゃんには、私の方からもしっかり注意させてもらうよ」
真斗「優希さん…。本当に、すいませんでした!!」
和田「…」
特に返事はせず、頭を下げる雅彦と真斗を冷たい眼差しで見つめる
恭太郎「優希殿よ、何か言いたいことはないのか?」
和田「俺は、以前の注意の際『婚約者を躾けろ』と言ったはずだ。噂を流していたことを知らなかったからといって、許すとでも思ったか?」
真斗「何度もっ……玲奈には言いました…。でも、玲奈は全然聞いてくれなくて…」
和田「はぁ…。飛鳥会長、俺はもう…これ以上言うことはありません。制裁も、これ以上のものを与えても意味がないように感じます」
冷たく言い放つ和田に、雅彦と真斗はビクっとする
温厚な雰囲気の和田しか知らない2人にとって、ここまで冷たい和田は怖く感じるのだろう
恭太郎「そうじゃのう。優希殿は再三注意をし、制裁もしてきた。それでも、玲奈の悪事を止められなかったんじゃ。ここは、わしから制裁を下そう」
恭太郎の言葉に、雅彦は焦った様子になる
恭太郎「雅彦殿よ、御社と弊社の事業提携を解除するとは言わぬ。じゃが、援助は少し緩めさせてもらおう」
雅彦「そ、そんな…!!」
会社のレベルでいうと、近衛グループは飛鳥メイクコンサルタントよりも下
飛鳥メイクコンサルタントからの援助のおかげで、現在の近衛グループの経営は安定している
それが緩められるとなれば、多少の影響が出てくるだろう
恭太郎「そして、玲奈を近衛家で生活させるのじゃ。もうすぐ、学校は夏休みじゃろう?夏休みの期間だけでも、玲奈を近衛家で面倒を見るのじゃ」
真斗「玲奈と…一緒に生活…」
恭太郎「何じゃ?真斗殿、何か不満でもあるかの?」
真斗「いえ…。不満ではないんですけど…」
真斗には不安があった
玲奈のワガママを、近衛家で受け止めきれるかどうか…
近衛家に来る度に、玲奈は使用人たちを困らせてひと悶着しているのだ
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作者名:あきか | 作成日時:2022年11月26日 0時