。゜+゜。〇-Episode2:優しい救いの手-〇。゜+゜。 ページ37
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すると、足音が聞こえてきて誰かがテラスに入ってくる
浩大「お茶を持って来たぞ。せっかく2人で話すなら、こういうのも必要だろ?」
和田「あぁ、ありがとう」
テーブルにティーカップが用意され、いい香りがする紅茶が注がれる
浩大「沙耶様、紅茶は飲めますか?」
沙耶「はい…!」
浩大「それは良かったです。お口に合えばいいですが」
浩大は世間で言う『塩顔イケメン』という部類だろうか
少し明るめの茶髪で、襟足がないスッキリとした印象の髪型
身長も和田と同じくらいで、脚が長くてスタイルが良い
そして、何よりも気になるのが声だ
和田と話す時は低音で、沙耶に声を掛ける際は少し高音の優しい口調になる
彼なりに使い分けているのだろうか?
和田「相変わらず、浩大の淹れる紅茶は美味いね」
沙耶「本当、美味しいです…!」
浩大「それは良かったです」
沙耶「えっと…」
浩大「あ、自己紹介が遅れました。和田優希の付き人をしている、中村浩大と申します」
沙耶「浩大さん…ですね。改めて、よろしくお願いします」
和田「中村家も、和田家と関わりのある家柄。年齢は、浩大の方が俺より1つ上。年齢が1つ違いっていうこともあって、俺の付き人をしてくれている」
沙耶「そうなんですね」
浩大「基本的に、この家での沙耶様のお世話は三好さんが担当。外での行動の際は、和田との仕事が被らない限りは俺が担当させていただきます」
沙耶「分かりました…!よろしくお願いします…!」
浩大を交えて、3人での談笑がしばらく続いた
沙耶は改めて和田に、今までの経緯を説明
友人の慶子のことも話し、決して味方がいなかったわけではないことも伝えた
それらの話を、しっかりと聞いてくれる和田
沙耶は「自分ばかり、話し過ぎてしまった…」と感じたが、和田はそんなの気にしてないようだった
あっという間に時間が過ぎ、夜になってしまった
お世話係の三好が用意した寝巻を着て、23時過ぎには部屋の電気を消した
沙耶「(近衛家以外で、こんな時間に寝れるのは久しぶりかもしれない…。ゆっくり眠れそう)」
寝心地の良いフカフカなベッドに入ると、あっという間に沙耶は夢の世界へ…
沙耶の新しい生活は、まだ始まったばかりだ
Episode3につづく…
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作者名:あきか | 作成日時:2022年9月30日 21時