。゜+゜。〇-Episode2:優しい救いの手-〇。゜+゜。 ページ35
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三好「こちらが、沙耶様のお席です」
沙耶「はい…!」
椅子に座ると、目の前に豪華なカトラリーが用意される
沙耶「…そういえば、テーブルマナーとか知らないかも」
三好「お気になさらず。あまりがさつなことが無い限り、我々は口出ししませんので」
沙耶「は、はぁ…」
そう言われても、印象が悪くなるのが怖い
気を付けながら、食事をしようと心がける
すると、食堂に和田と浩大が入ってくる
沙耶の向かいの席に和田が座り、そのタイミングで料理が運ばれてくる
沙耶「(やっぱり、この家でも使用人さんたちの食事は後なんだ…。ていうか、和田さんの付き人の方も一緒の食事じゃないのね)」
ホテルの宴会場のような広い部屋に大きなテーブルと椅子
そこに座っているのは、和田と沙耶の2人だけ
もったいないと感じてしまうが、これがきっと普通なんだろう
そんなことを考えているうちに、目の前に豪華な料理が並ぶ
安土「本日の昼食でございます。沙耶様、何か苦手な食材とかございますか?」
沙耶「えーっと…」
パッと見た感じ、沙耶が苦手と感じる食材は入ってないように思えた
沙耶「大丈夫です!」
安土「それは安心しました。では、お召し上がりください」
和田「いただきます」
沙耶「い、いただきます…!」
しかし、豪華すぎてどれから手をつければいいか分からない
とりあえず、目の前に用意された野菜の冷製スープを口にする
沙耶「っ…!お、美味しい…!!」
和田「本当?沙耶の口に合ったようで、良かったよ」
料理に感動する沙耶を見て、和田は優しく微笑む
沙耶の一言に、料理を用意した使用人たちもほっとした様子だった
あっという間に食事を終え、給仕係の使用人たちが食器を片付けていく
和田家に来たばかりの沙耶は、これから何をすればいいか考えていた
すると、和田が沙耶に近づいてきた
和田「沙耶、荷物整理は終わってる?」
沙耶「はい!」
和田「じゃあ、テラスに行こうか」
沙耶「テラス…!?」
和田に案内され、大きなテラスに出る
沙耶「うわ…」
近衛家の何倍もある、洋風な庭園が広がる
沙耶「キレイ…」
和田「でしょ?自慢の庭園だよ」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年9月30日 21時