。゜+゜。〇-Episode2:優しい救いの手-〇。゜+゜。 ページ32
.
雅彦「そうなんですよ…。沙耶ちゃん、頑張りすぎちゃって…」
優子「お医者様からも、ゆっくり休ませるように言われていますので…。申し訳ないですが、本日はお引き取りを…」
桜庭の嘘に乗り、雅彦と優子も何とか誤魔化そうとする
玲奈「えー!!せめて、真斗と一緒にいちゃダメですかー?」
桜庭「玲奈さん、本日はこの後も雅彦さんへの来客が予定されております。本日は土曜日ですが、近衛家は忙しいのです」
桜庭は、玲奈を睨むように見つめる
さすがに、玲奈も桜庭には逆らえなかったようだ
玲奈「っ…」
千香子「お仕事が忙しいのであれば、仕方ないですね。突然押しかけて、申し訳ありませんでした。玲奈、今日は帰りましょう」
玲奈「はーい…」
渋々と車に乗り込み、玲奈と千香子は帰って行った
真斗「はぁ…」
優子「危なかったわね…」
雅彦「桜庭さん、ありがとうございます…」
桜庭「いえ、この程度の嘘であれば平気ですよ」
春子と氷川の言うとおり、桜庭がピンチを切り抜けてくれた
しかし、近衛家がどこまで沙耶がいなくなったことを隠し通せるのか…
そこまで長くは誤魔化せないことは、近衛家も和田家も分かっていることではあった
***
近衛家を出発して数十分…
車の窓から見える景色が、だんだん見慣れない景色に変わっていく
沙耶「…」
和田「もしかして、この辺りに来るのは初めて?」
沙耶「はい…」
和田「そっか。でも、これからはこの景色が当たり前の景色だよ」
浩大「ちなみに、ここは既に和田家の所有地です」
沙耶「えぇ!?」
浩大「今、車を走らせているこの橋も…和田グループの建設会社が建てた物ですよ」
和田「基本的に、和田家周辺の建築物などは…全て和田グループ関連の物。和田家に関係する家なども、この一帯に集中している。つまり、和田家の所有地=和田家に関係する家や会社などが全て集まっている場所ってことだ」
沙耶「…」
あまりの規模の大きさに、沙耶は言葉を失う
改めて、自分は凄い人物の婚約者になったのだと実感する
さらに車を走らせていくと、大きな建物が見えてくる
そして、豪華な門をくぐり抜けるとホテルのような入口の前で車が停まる
和田「よし、着いたよ」
沙耶「え、ここ…!?」
和田「そうだよ。ここが、俺の家だよ」
.
。゜+゜。〇-Episode2:優しい救いの手-〇。゜+゜。→←。゜+゜。〇-Episode2:優しい救いの手-〇。゜+゜。
21人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あきか | 作成日時:2022年9月30日 21時