。゜+゜。〇-Episode1:運命の出会い-〇。゜+゜。 ページ14
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沙耶「えっと…。お茶をお持ちしました。ただいま、ご用意いたします…」
雅彦「あぁ、ありがとう」
和田「ありがとう」
沙耶がお茶を用意する間、雅彦と和田の談笑は続く
雅彦「それにしても、優希くんが来てくれるとはね。久しぶりに顔を見れて嬉しいよ」
和田「本来であれば、父が来るべき席でしたね。ですが、どうしても父の都合が合わず…代理で俺が来ました」
雅彦「なるほどね。お父様はお元気かい?」
和田「元気ですよ。むしろ、元気過ぎて困ってます」
雅彦「それは良かった。優希くんと最後に会ったのは…優希くんが高校生の時かな?今はいくつだい?」
和田「今年で21歳になります」
雅彦「おぉ、成人していたんだね。立派な大人だね」
和田「そんなことないですよ。もっと、しっかりしないと…って思ってます」
沙耶「失礼いたします。お茶のご用意が出来ました」
丁寧にお茶を雅彦と和田の前に差し出す
和田「ありがとう。ご丁寧にどうも」
沙耶「あ、ありがとうございますっ…。では、一旦失礼いたします…!」
一礼をして、応接間から出る
和田「…とても若い使用人さんですね。新人さんですか?」
雅彦「あ、あぁ…。そうなんだよ…。最近…新しく入った子でね…」
明らかに動揺した様子の雅彦
この様子を、和田は見逃していなかった
雅彦の動揺を見て、彼女に何かしらの事情があると察した
和田「そうなんですね。あまりに若い子だったので…と言っても、俺とあまり変わらない年齢ですかね?20歳前後でしょうか?」
雅彦「あぁ…。真斗の1つ年上の子なんだ。19歳になる子かな…」
和田「あれ?雅彦さんの息子さんって…まだ高校生ですか?」
雅彦「そうだよ。先日…18歳になったばかりでね」
和田「そうでしたか…。婚約者がいるとお聞きしていたので、俺とあまり変わらない年齢だと思ってました」
雅彦「…」
『婚約者』と聞いて、また雅彦の表情が固まる
お茶を飲みながら、和田は雅彦の様子を窺っていた
その後、雅彦と和田は仕事関連の話し合いが始まる
沙耶は2人の邪魔にならないようにお茶を淹れたり、茶菓子を渡して給仕の仕事を熟していく
沙耶は気付いていないようだったが、一生懸命働く姿を和田はずっと眺めながら雅彦と商談していた
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作者名:あきか | 作成日時:2022年9月30日 21時