。゜+゜。〇-Episode1:運命の出会い-〇。゜+゜。 ページ8
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慶子「それにしても、近衛家も酷いでしょ!!沙耶と真斗くんの約9年間の付き合いは、何だったのって話じゃん!!」
蓮音「まぁまぁ…。真斗くんのご両親も、快く引き受けた話ではないんだろ?」
沙耶「そんな感じだった…。優子さん、泣いてたし…。雅彦さんも、ずっと落ち込んだ表情で…」
慶子「そうなるなら、どうして断らなかったのって感じじゃん…」
沙耶を守らなかった近衛家に対して、怒り心頭の様子な慶子
彼女はいつも、沙耶に何かあると代わりに怒りをあらわにしてくれる
そんな慶子の様子を見て、沙耶は自分の気持ちを慶子に代弁してもらっているように感じていた
蓮音「社交界では有名だぞ。飛鳥家の令嬢の機嫌を損ねたら終わりって…。きっと、それを分かってたから…政略結婚を引き受けざるを得なかったんだろ」
呆れた様子で蓮音は説明してくれる
千香子のわがままで横暴な態度は、社交界では有名な話
蓮音の家柄は社交界では下の方ではあるが、飛鳥家の噂は耳にしていたのだ
慶子「じゃあ、沙耶…これからどうすんの?」
沙耶「どうしよう…。それを、慶子に相談したくて…」
沙耶は真斗と結婚を前提にしていたため、高校卒業後の進路は深く考えていなかった
高校生の頃から働いていたカフェでのバイトを継続し、真斗との正式な婚約のタイミングで辞めようと考えていたのだ
慶子「このまま、今のカフェでずっと働く?今はバイト扱いだし…しっかり給料をもらうとなれば、パート社員に上がらないとかもね」
沙耶「そうだよね…。でも、店長が承諾してくれるかな?」
慶子「……ねぇ、蓮音。何とかならないの?」
蓮音「え?」
慶子「だから…!蓮音の会社で働かせてあげられない!?蓮音のお父さんに事情を話して、何とかしてあげてよ…!!」
蓮音「あー…そういうことか。なら、話してみるよ」
沙耶「本当…?」
蓮音「あぁ。俺の彼女の友達って言えば、お父さんも分かってくれると思う」
沙耶「ありがとう…!」
慶子「ていうか、沙耶…帰らなくて大丈夫?」
時計を見ると、16時を過ぎていた
沙耶「そろそろ…夕食の準備しないと。家に帰って、玲奈に会うのは気まずいけど…」
慶子「ねぇ、家まで送ってあげるよ。ついでに、蓮音の家に行って…沙耶の事情を話したいし」
蓮音「俺が車で送るよ」
沙耶「ありがとう…」
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作者名:あきか | 作成日時:2022年9月30日 21時