。゜+゜。+ Battle1-今日から最高クラス！？- +。゜+゜。 ページ12
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蓮音「……あのさ、瑞稀くん。聞きたいことが…」
瑞稀「何？」
蓮音「あの…0組って、本当にあったんだな」
瑞稀「あー…あのクラス？え、知らなかったの？」
蓮音「噂には聞いたことあったけど…。本当にあるなんて、思ってなかったんだ」
瑞稀「ふーん…。何？もしかして…0組の生徒に会った？」
蓮音「うん…。偶然だけどさ…」
瑞稀「あのクラスは、学校のお荷物の集まりだよ。問題行動を起こして、退学を免れた生徒たちを学年関係なく集めたクラス。ランク分けしているこの学校の中でも、1番最低ランクって意味を込めて、アルファベットじゃなくて数字の『0』でクラスを作ったの」
蓮音「そういうことか…」
瑞稀「0って…何も無いって意味じゃん？だから、学校のお荷物であるあいつらにピッタリなわけ」
蓮音「…」
廊下が騒がしくなる
蓮音「？」
優斗「おい、みずっくんー！！」
優斗が教室に入ってくる
瑞稀「何があったの？」
優斗「0組の生徒が、このA組の校舎に入り込んで来た！！」
蓮音「え？」
瑞稀「……ちょうどいい。蓮音、一緒に行こうか」
蓮音「え、ちょっと…」
廊下に出ると、A組の生徒が手島を囲んでいる
蓮音「あ、あの子…！！」
男子生徒C「おい、0組の生徒が何の用だよ！？」
男子生徒D「さっさと出て行けよ！！」
手島「あの、俺っ…A組の人に落とし物を渡しに来ただけで…」
男子生徒C「はぁ？そんな言い訳、通じるとでも？」
手島を蹴ったり、突き飛ばしたりする周りの生徒たち
蓮音「おい、何して…」
瑞稀「良いんだよ、蓮音。A組の校舎に勝手に入って来た彼が悪いんだ」
蓮音「え…？」
倒れこんでいる手島に近づく瑞稀
瑞稀「自分が最低ランクのクラスの生徒だって分かってて、身分違いの校舎に入ってくるなんて…本当にバカだな」
手島「っ…」
橋本「あーぁ、あいつ…終わったな」
優斗「みずっくん、あいつをどうするんだろうな？」
蓮音「…ねぇ、何でここに来たの？」
手島「あの…。昼休みに…これ、落としましたよね…？」
蓮音「え？」
A組の生徒バッヂを見せる手島
蓮音「あっ…！まさか、あの時…落ちたのか？気付かなかった…。でも、わざわざこれを渡すためだけに…ここに来たの？」
手島「だって、困ってるかなって…思って」
優しく微笑む手島
蓮音「(この子…本当に悪い子なの？そんな風に思えない…)」
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作者名：あきか
| 作成日時：2022年3月26日 21時
