。゜+゜。+ Mission31-稲葉の迷い 悩む進路選択- +。゜+゜。 ページ37
.
渉「合格発表の時もさ、合格したって言ってるのに…全然信じてくれなかった。『渉が東阪高校に合格なんて、嘘でしょ』って。だから、受験票と合格者の受験番号の写真を見せて、本当だよって信じてよ！！って言ったら…やっと信じてくれた。海外の大学に進学してる兄ちゃんにも報告したら、驚かれたけど…ちゃんとお祝いしてくれた。少しだけ…兄ちゃんに近づけた感じがしたんだ」
稲葉「お兄さんに追いつきたかったんですか？」
渉「兄ちゃんは頭が良すぎて、絶対に追いつけない存在だと思ってた。でも、完全に追いつくことが出来ないけど…少しでも近づくことが出来たら嬉しいと思ってたから。それが、高校受験で実現出来て嬉しかった」
稲葉「…」
渉「高校受験って、自分の限界を超えることも出来る。俺も勉強しながら『やっぱり、無理かな』『こんな無理しないで、西館高校にすればいいのかな？』って思うこともあった。でも、諦めなかったから…東阪高校に合格出来た」
稲葉「自分の限界を超える…」
渉「そう。兄ちゃんに少しでも近づきたい。そのためには、今の自分の限界を超えないと達成できない。俺はそういう気持ちで受験期間を乗り越えた。高校受験って…ある意味、自分を試すための試練だと思う。稲葉も…挑戦をしてみたら？」
本部に誰かが入ってくる
黒田「うぃ〜っす！」
渉「あ、黒ちゃん！」
黒田「珍しいな、稲葉と渉しかいないなんて」
稲葉「そうですね…」
渉「オリは部活？拓実は？」
黒田「拓実も用事があるらしい。だから、今日は俺だけだよ」
渉「そうだ。黒ちゃんも、稲葉の進路相談を聞いてあげてよ」
黒田「進路相談？何かあったの？」
稲葉「ちょっと…。進路を変更しようか、迷ってて…」
黒田「へぇ〜…。良いじゃん、変えたいって思うなら変えちゃえば？」
忍魂忍魂さん「テキトーなアドバイスドロン…」
黒田「だって、俺はそうとしか言えないよ。それに、俺の高校受験の話なんて…全然参考にならねえし」
稲葉「そうなんですか？」
黒田「だって、俺…制服に憧れて東阪高校を受験したもん」
稲葉「制服！？」
渉「あははは！！そうだったね」
.
。゜+゜。+ Mission31-稲葉の迷い 悩む進路選択- +。゜+゜。→←。゜+゜。+ Mission31-稲葉の迷い 悩む進路選択- +。゜+゜。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あきか
| 作成日時：2021年10月16日 17時
