。゜+゜。+ Mission31-稲葉の迷い 悩む進路選択- +。゜+゜。 ページ33
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次の日
北第一中学校
職員室
担任「何？進路変更をしたい？」
稲葉「はい…。まだ、確定じゃないですけど…」
担任「確か、稲葉は西館高校を第一希望にしてたな？どこに変更したいと考えてるんだ？」
稲葉「国際エンタテインメント学園の高等部なんですけど…」
担任「何だと！？あの学校は、プロの音楽家を目指す人が通う学校だ。まぁ…吹奏楽部で頑張ってた稲葉なら、推薦を出せないわけではないが…」
稲葉「ですよね…」
担任「まぁ、稲葉が挑戦したいと言うなら…推薦を出すか検討はする。早めに決断してほしい」
稲葉「分かりました…」
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夕方
秘密警察本部
稲葉「はぁー…」
悠仁「どうした？珍しく、大きなため息吐いて…」
稲葉「進路…どうしようか、悩んでるんだよね」
長瀬「え、西館にしたって言ってたじゃん」
星輝「どこか、別の学校に挑戦したくなった？」
稲葉「ここ…なんだけど」
学校のチラシを出す稲葉
長瀬「この学校って、かなり都心の方にある私立じゃん！」
星輝「マジか…。でも、バイオリンとかやってるんだろ？だったら、推薦とか出してもらそうじゃん」
悠仁「先生に相談した？」
稲葉「今日、してきた…。進路変更するなら、早めにしてくれって…」
長瀬「でも、どうして急に？」
稲葉「お父さんが、知り合いの人に僕のことを話したら…この学校を勧めてもらったらしい。お父さんは『もう、行きたい高校を決めているなら、無理はしなくていい』と言ってたんだけど…」
星輝「興味が出てしまった…ということか」
稲葉「でも、この学校はプロの音楽家を目指す人が行く学校…。僕は、将来を決めてないし…。トランペットは吹奏楽部でやってたから出来る、バイオリンも趣味の一環…。プロを目指してるわけじゃない…」
星輝「プロを目指しているわけじゃない自分が、受験していいか分からない…ってことか」
長瀬「でもさ、挑戦だけしてみれば？」
稲葉「そんな、中途半端な気持ちで受けたくないよ。それに、みんなに文化祭の時に西館高校を案内してもらった…。それなのに、急に進路変更しちゃったら…申し訳ないし…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2021年10月16日 17時
