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花火会場
鳳「…」
業者A「鳳さん、どうするんですか？」
業者B「当日まで判断を延ばされると、我々も大変なんですから」
鳳「ホンマに、申し訳ありません…。まさか、開催ギリギリになって…苦情が殺到するとは思ってなかったんで」
業者A「正直な話、そんな苦情なんか気にしない方がえぇですよ」
業者B「そうですよ。今日の花火を楽しみにしてる人の方が、絶対に多いですから」
鳳「そうですよね。それは、もちろん分かってます。ただ…」
クレーマーA「何や、まだ中止になっとらんのか！！」
鳳「！！」
クレーマーA「さっさと中止を判断せぇや！」
クレーマーB「昨日から始まった祭りでさえ、嫌気がするって言うんに…。ここで花火大会まで行われたら、去年みたいに街が荒れてまうで」
鳳「皆さんのお気持ちは、充分理解しております。ですが、花火大会に来るお客さんたちがみんなマナーを守らない人ではありませんから…！」
業者A「それにな、あんたたちの意見でイベントを潰すわけにはいかんねん」
業者B「こんな当日になって、まだ文句言いたいんか。もう花火の打ち上げ台は設置してるから、今更中止なんて困るだけやで」
クレーマーA「花火が打ち上がらんだけで、何が困るんや。音だってうるさいし」
クレーマーB「それにな、この花火大会を中止してほしいって言ってるのは…うちらだけちゃうからな」
大量に集まった署名用紙を出す
鳳「なっ…！？」
クレーマーA「これだけの中止を求める声があるんや。さっさと中止を判断せぇ！！」
鳳「…」
業者A「鳳さん、こんなん気にする必要ないですよ！」
業者B「こんな署名、受け取らんからな！！」
遠くから様子を窺っているイラ
イラ「何や？怒りの欲望が、溜まりに溜まってるな？」
鳳「(このクレーマーたちは、何がなんでも花火大会を中止にしたいんやな…！ホンマ、えぇ加減にせぇ…！！)」
イラ「えぇ感じの人間の欲望、発見！」
鳳「(でも、我慢や…。クレーマーは反論すると、さらに逆上される可能性が…)」
イラ『怒りを我慢するのは、良くないで？逆上されたら、さらに逆上し返せばえぇだけやん』
鳳「えっ…！？」
業者A「鳳さん、どうしました？」
鳳「今、どこからか声が…」
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作者名：あきか
| 作成日時：2020年8月22日 22時
