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お店に誰かが入ってくる
鳳「すいません…」
ダイゴ「いらっしゃいませー」
鳳「あなたが、このお店の方ですか？」
ダイゴ「はい、店主のダイゴと申します」
鳳「自分は花火大会主催者の、鳳と申します」
ダイゴ「鳳さんですね。どうされたんですか？」
鳳「実はですね…。明日の花火大会が中止になるかもしれなくて…。それで、ポスターの掲示にご協力いただいたお店にあいさつ周りをしてるんです」
斗亜「え！？」
岡崎「何で中止になりそうなんですか？」
鳳「近隣住民からの苦情です。8月に入ってから、突然苦情が入るようになりまして…。今もきっと、事務所にいるスタッフたちは苦情の対応に追われてるはずです」
風雅「そんなにひどいんですか？」
西村「でも、何でそんなに苦情が出てるんですか？」
鳳「去年の祭り後に行われた花火大会が原因で…。一部の非常識な観客の迷惑行動によって騒音騒ぎや会場周辺のゴミの放棄が酷くて、警察が出る騒ぎになったんですよ…。それで、近隣住民から『今年の開催は控えてくれ』って苦情が…」
斗亜「そんな…」
風雅「注意するとか、警察の警備を厳しくしてもらうとかできないんですか？」
鳳「もちろん、こっちだって対策は考えてます。でも、最近の近隣住民の苦情はしつこい…。結局、こっちが折れるしか無さそうや」
琉巧「でも、開催を楽しみにしてる人が多いはずです。僕らだって…」
鳳「そうやろな。明日の開催時間までには判断しますので…」
ダイゴ「分かりました。わざわざご連絡ありがとうございます」
店を出る鳳
ダイゴ「花火大会が中止になるかもしれんのか…」
斗亜「それが楽しみやったのにー！」
岡崎「でも、そうやって苦情が出るくらい…去年は酷かったってことやんな」
風雅「だからって、中止に追い込まなくても…」
琉巧「鳳さん…言うてたやん。『最近の近隣住民の苦情はしつこい』って…。なんか、分かる気がする…」
西村「悪質クレーマーやね。今回の花火大会に関わらず、いろんな分野で問題視されてるやん」
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作者名：あきか
| 作成日時：2020年8月22日 22時
