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ページ18

だけど…








『…っわたし、海人のこと
忘れられなかったっ…』




『…っどんな思い出にも、っ海人がいてっ
っ海人でいっぱいで…
…っ消えて、くれなくてっ…』








「…うん。」







『…っ忘れてって、海人に言われたのにっ、
わたしっ…海人のことっ…』





「忘れないで…」





『…っえ?』







ジンくんは私の言葉を遮って
優しく私を包み込んでくれた。







「忘れないでいいよ…
ずっと大切にしてきたものを
簡単に忘れることなんてできないよ?」








あぁ、そっか、わたしは…






「だって、Aちゃんが海人くんと
過ごしてきたことは事実だもん
Aちゃんと海人くんが抱いた想いも…」






ジンくんならきっと…







「だから、簡単に忘れちゃだめだよ…」








私の欲しい言葉を…









「海人くんを…



忘れないで…」









くれるような気がしてたんだ…

。→←。



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作者名:むぎ | 作成日時:2019年12月8日 9時

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