秋空 (ページ16)

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JIN。ページ16

約束の日曜日。

Aちゃんと二人で高校最後の夏休みを
思いっきり楽しんだ。

「ねぇ、もうひとつ
行きたいところあるんだけど」

『いいよー。今日は思いっきり
遊び倒そう！！』

「よし！レッツゴー！！笑」

普段勉強漬けの毎日から
解放されたこともあって
俺たちはいつになくはしゃいでいた。

「はい。ここからは目を閉じてください。」

『えっ？なんで？』

「いいから！」

不思議がるAちゃんの視界を
半強制的に遮った。

『はい！目開けていいよ！』

「…っえ」

「…たぶん、
Aちゃんの想い出の場所

…ではないだろうけど」

ひまわり畑を見つめながら
固まるAちゃん。

「…メールのアイコンとホーム画面
同じひまわり畑でしょ？

それからスマホの待ち受けも…

…なんか、たまにそれ見て寂しそうな顔
してるからさ…何かあったのかなって思って」

『…なん…で…』

「…知りたいから。

Aちゃんの事。

好きなんだ。そのままのAちゃんが…

だから…一人で抱え込まないで…」

そっと彼女に目を向けると
その綺麗な瞳から

ポロポロと涙が後ぼれていた。

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