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JIN。 ページ14
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初めてAちゃんに出会ったのは
高２の冬。
受験に備え塾に通うことになり、
そこで同じクラスになった。
クラスと言っても2人だけ。
少数制かつ学年、志望大学や学力毎に
細かく分けられていた。
「よろしくね。」
『よろしくお願いします。』
ペコリと軽くお辞儀をするAちゃん。
「同い年でしょ？笑
敬語じゃなくていいから。」
『あっ、そっか。笑』
どこか抜けてるなぁ
そんな風に思った。
たった2人だけだから
宿題とか確認しあったりするうちに
すぐに仲良くなった。
「Aちゃんはなんでこの大学
受けようと思ったの？」
『んー？
…難しそうだったから？笑』
何気ない質問だった。
なのに、とても悲しそうな瞳で
でも、優しく穏やかに笑うその姿が
なぜか、とても綺麗だった。
きっとこの時、俺はAちゃんに
特別な感情を抱いたんだ。
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作者名：むぎ | 作成日時：2019年12月8日 9時
