あの日、君に…恋をした。2 (ページ7)

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咲の強引な誘いで
永瀬くんと3人で
係の仕事をしていた。

ふと、窓の外に目を向けると
雨に濡れながら歩く
玄樹の姿が見えた。

『…っあ。』

折り畳み傘ロッカーに一本余ってるはず…

『ごめん！私ちょっと行ってくるね！』

驚く二人をよそに
ロッカーから傘を持ち出し
玄樹のもとに向かった。

傘を届けると玄樹は
乱暴にタオルを私にかけ
怒りながら教室まで私を
連れてきた。

このくらい平気なのに
と思っていると

永瀬くんが慌てた様子でロッカーから体操着を
持ち出し私に押し付け、玄樹くんと二人
廊下に出て行ってしまった。

咲「A…キャミだけど透けてる。笑」

『えっ？…あっ！ほんとだ。

でも下着じゃないしそんな焦らなくても…』

咲「ぷっ。Aって変なところ抜けてるよね？
男からしたら下着みたいなもんなんじゃない？笑

ほらっ！早く着替えないと風邪引くよ？」

『うん。』

咲「ねぇ、A？」

『んっ？』

咲「完璧じゃなくてもいいんだよ？

私はほんとにAの事大好きだから
素直なAでいて…」

『どうしたの？』

咲「どうしたんだろうね？笑

私ね廉が好きだったんだよねー
まぁ、振られたけど。笑」

『っえ？…ってか、聞こえちゃうよ！』

咲「そんな大きな声で話さなきゃ大丈夫。
雨の音でかき消されるよ。」

『…そっか。』

咲「…私、どんなAでも変わらないよ。
Aはどう思ってるかわかんないけどさ
１番仲の良い友達だって思ってる。

今までのAも嘘じゃないと思ってる
けどね…もっと素の自分で良いんだよ？
どっかで、周りと壁作ってるでしょ？
そういうAは好きじゃない。

もっと素直になって…
嫌いになんてならないから

私も…廉も…」

なんで、今永瀬くんが出てくるのか
理解が出来なかった。

咲「よしっ！着替えたね！」

咲「着替え終わったよー！」

咲は勢いよく扉を開けた。

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