あの日、君に…恋をした。2 (ページ38)

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「玄樹が？」

『うん。

廉は大丈夫輝き続けるよって
手を差し伸べてくれる人がちゃんといて
その手をちゃんと掴むことができる人だって』

「そんな事言ってたんや」

『廉くんが差し伸べてくれる手を
掴めないでいるのは私の方だって…』

星を眺めながら大きく深呼吸をするA

『廉くんと星ってね、なんか似てるんだ。

真っ直ぐで綺麗で優しくて暖かい輝く星。
屋上にね、廉くんが来た時驚いたけど
なんか居心地良かったの。
余計なこと考えなくてよくて
沢山話しちゃったりして。笑』

「ほんま、Aはおしゃべりやもんな？笑」

『廉くんほどではないけどね？笑』

「なんやねん。笑」

『まぁ、嬉しかったんだ。
少しだけ世界が変わった気がした。

だけど…そう思うのと同じぐらい怖くて
距離が近ければ近いほど心が抉られるって
その言葉が頭の中にずっとあって
だから、ちゃんと距離を保たないとって…』

「だから、最後には永瀬くんだったんや」

『うん。でも、玄樹に言われたの
突き放されて傷ついたって…

バカだよね。わかってたんたけど…
見ないようにしてた。』