今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:15,585 hit
小｜中｜大
66-you side- ページ16
-you side--------------
お風呂に浸かりながら
自分のしたことを少しだけ後悔する。
なにやってんだか…
駅から家までの帰り道
強くなる雨足に、繋がれていた手は
ゆっくりと離れ、雨に濡れないようにと
肩を抱く形になった。
だから、気づいてしまった。
軽く震える永瀬くんの体に…
夏と言っても、あんなに雨に濡れ
冷房の効いた車内に乗り込めば
長袖のジャージを着ていた私でさえ
寒気を覚えたくらいだ。
Yシャツ一枚の永瀬くんは
もっと冷えたに違いない。
だから、あのまま返したら
絶対に風邪引いちゃうと思って
強引に部屋まで連れてきてしまった。
『こんな時ばっかり、行動力ありすぎでしょ…』
お風呂場に小さく響く独り言。
『あがらなきゃ…』
着替えて、部屋に行くと
一冊の本と写真を持つ永瀬くんがいた。
慌てた様子だったけど
永瀬くんの身長からしたら
きっと目につきやすい位置だったのだろう。
そのまま、ドライヤーを持ち
お風呂場に戻った。
あの本…
--------------
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むぎ | 作成日時：2019年8月29日 13時
