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「京子ちゃん達、ご飯作りに行ってくれましたよ」

場所は変わって応接室。ツナが告げると笹川先輩が閉じていた目を開け「では話そう…」と口を開いた。

「オレはある案件についてボンゴレ10代目の使者としてヴァリアーに出向いていてな」

ボンゴレ10代目の使者……というと…

「ツ、ツナの、ですか?」

「ああ。その最中ボンゴレ狩りが始まったんだ。10年前から来たお前達のことはある情報筋よりヴァリアーに伝えられオレもそこで知った。

このことを知るのは残存しているボンゴレと同盟ファミリーのトップのみ……」

信じぬ者も多いがな。そう吐き捨てる笹川先輩の眉間にはシワが深く入っていた。

「同盟ファミリーってディーノさんのキャバッローネも!?」

「ああ。あそこも健在だ」

ディーノさんが生きていると聞き、ツナは安堵の息をつく。よかったと零すツナに「そして」と笹川先輩が言葉を続けた。

「お前達がいると仮定しファミリー首脳により大規模作戦が計画された。ここにいる10代目ファミリーへの指示は5日後にミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊することだ」

ミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊する…っていわば殴り込みってやつでは…

…急な話だ、と呟くリボーンに同感の意を示すように頷くと「まあそうだろうな」と笹川先輩は少し目をそらす。

「だがそれがボンゴレと同盟の首脳が立てた作戦だ。我々も足並揃えてこの作戦に参加する必要がある」

「5日後ってすぐだ…」

「だがこの機を逃すと次いつミルフィオーレに対し有効な手立てを打てるかわからんのだ」

「オレ達のアジトだって敵にいつ見つかるかわからんのだ」

「早くて悪いことはない……ということです」

桃花がそういうとツナの瞳に迷いが滲んだ。

「でも…なんか…こんなマフィアの戦争みたいなのに参加するって…オレ達の目的と違うっていうか…」

「目的は入江正一を倒すことだろ?合致している!」

「…でも…」

「了平がクロームを連れてきたことで、オレが出した最初の条件もクリアしたしな」

最初の条件……?あ、もしかしてそれって…

「守護者集めの…?」

「あっそういえば!!何気に揃ってるけど会長がいないよ!?」

……あぁ、確かに…けどお姉ちゃんは……っ。

彼女の事情を知っている私達は視線を地面に落とした。

「アイツのことだ。ヒバリとタマがここにいると知ったら飛んでくるぞ。実質クリアしたのも当然だろ」

…まあ飛んでくるだろうな…敵を倒しに。

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作者名:小町&夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月20日 21時

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