標的254 ページ16
「京子ちゃん達、ご飯作りに行ってくれましたよ」
場所は変わって応接室。ツナが告げると笹川先輩が閉じていた目を開け「では話そう…」と口を開いた。
「オレはある案件についてボンゴレ10代目の使者としてヴァリアーに出向いていてな」
ボンゴレ10代目の使者……というと…
「ツ、ツナの、ですか?」
「ああ。その最中ボンゴレ狩りが始まったんだ。10年前から来たお前達のことはある情報筋よりヴァリアーに伝えられオレもそこで知った。
このことを知るのは残存しているボンゴレと同盟ファミリーのトップのみ……」
信じぬ者も多いがな。そう吐き捨てる笹川先輩の眉間にはシワが深く入っていた。
「同盟ファミリーってディーノさんのキャバッローネも!?」
「ああ。あそこも健在だ」
ディーノさんが生きていると聞き、ツナは安堵の息をつく。よかったと零すツナに「そして」と笹川先輩が言葉を続けた。
「お前達がいると仮定しファミリー首脳により大規模作戦が計画された。ここにいる10代目ファミリーへの指示は5日後にミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊することだ」
ミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊する…っていわば殴り込みってやつでは…
…急な話だ、と呟くリボーンに同感の意を示すように頷くと「まあそうだろうな」と笹川先輩は少し目をそらす。
「だがそれがボンゴレと同盟の首脳が立てた作戦だ。我々も足並揃えてこの作戦に参加する必要がある」
「5日後ってすぐだ…」
「だがこの機を逃すと次いつミルフィオーレに対し有効な手立てを打てるかわからんのだ」
「オレ達のアジトだって敵にいつ見つかるかわからんのだ」
「早くて悪いことはない……ということです」
桃花がそういうとツナの瞳に迷いが滲んだ。
「でも…なんか…こんなマフィアの戦争みたいなのに参加するって…オレ達の目的と違うっていうか…」
「目的は入江正一を倒すことだろ?合致している!」
「…でも…」
「了平がクロームを連れてきたことで、オレが出した最初の条件もクリアしたしな」
最初の条件……?あ、もしかしてそれって…
「守護者集めの…?」
「あっそういえば!!何気に揃ってるけど会長がいないよ!?」
……あぁ、確かに…けどお姉ちゃんは……っ。
彼女の事情を知っている私達は視線を地面に落とした。
「アイツのことだ。ヒバリとタマがここにいると知ったら飛んでくるぞ。実質クリアしたのも当然だろ」
…まあ飛んでくるだろうな…敵を倒しに。
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