疾風37 ページ39
風琳「先日は大変申し訳ありませんでした、竹寿司の店主」
剛「病院で挨拶に来るとは聞いてたが本当に来るとはな…ま、座っていきな!」
僕は、今竹寿司に来て怪我させたことを菓子折持って謝りに来ている
病院から連絡をして来てもらった時に「後日、お詫びをします」と言ったら「大丈夫だ」って山本武と山本武の父親 山本剛に言われてるけどね
風琳「いえ、すぐに帰らないといけないので…」
剛「そうなのかい?なら、ちょっと待っていてくれ!」
そう言った山本剛は奥に行き「おーーい、武ー!ちょっと手伝ってくれー!!」と叫んでた
……正直に言うとこういう父親が欲しかった…って恭と話していた事がある
雲雀家は名家の為、父親も母親も厳しい…もう泣きそうなくらい厳しい
勉強で少しでも間違えばその問題が解けて理解出来るまで部屋に閉じ込められていた
武術等も父親や親戚の人に習い、そのまま模擬戦…恭はトンファーで落ち着いたから良かったけど僕は色々な武器で成績を収めていたおかげで……うん、思い出すのも嫌なくらいの修業をしたな!
山本「会長、お待たせっ!」
風琳「!……山本武、その荷物は?」
山本「ん?ああ、これ?会長に土産だ。親父が持ってけだってさ」
風琳「いや、いいよ。僕は貰える立場じゃないし…」
山本「いいからいいから!」
風琳「…ありがとう。ここを贔屓するよ、それから野球部部長に伝えておいて。必要な備品があるなら紙に書いて生徒会室に持ってくるようにって」
山本「あぁ、分かったのな!」
もう一度、一礼をしてから竹寿司を出た。ここで疑問に思ってる人が多いと思うけど山本武が敬語じゃない理由は多分同じ歳だと思うって伝えたからだよ
学校では、敬語で話すように言ったけどね。さて……なんか、沢田家で面白そうな事が起こってる感じがするけど帰ろうかな
久しぶりの休日だし怪我は治ったけどしばらく安静するように言われてるし…
あ、そう言えばそろそろプール開き…夏休みやテストとかも迫ってるし学校に行って資料とかt((「ダメだよ」
風琳「!……恭か。どうした?」
恭弥「学校に行こうとしたでしょ。ダメだよ、安静にしないといけないんだから」
風琳「分かったよ、けど1時間だけ…」
恭弥「ダメ、昔熱出した時もそう言って結局6時間もやったじゃないか」
風琳「……分かったよ」
どうやら、弟に少し敵わなくなってきてるようだ(苦笑)
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