疾風35 ページ37
朝からタマに会えるとは思っていなかったから少し嬉しいな
生徒会室に入り、根津銅八郎みたいな奴がいたら面倒だからネットや書類で1人ずつ確認しながらチェックしていった
時折、恭が様子を見に来て手伝ってくれるけど僕が「見回りはいいの?」と言うと少し渋々しながら見回りに行った
……タマを構い始めた頃から思ったけどもしかして、恭…シスコンになっちゃったのかな?まぁ、僕は重度のシスコンとブラコンなんだけどね
夕方になってる頃に気づいたのは教頭を調べ終わってから…校長は父さんが調べて選んでるからいっか
戸締りをし靴を履き替えてからグラウンドの方を見に行くと人影が見えて野球部のエースと呼ばれてる山本武か1人、野球の練習してるのが見えた
けど、かなりの無茶をしてるのがわかったから近寄り…
風琳「そこまでだよ、山本武」
山本「!会長…」
風琳「並盛の為に努力してるのはいいけど、それ以上は僕が許さない」
山本「けど、俺…最近いくら練習しても打率落ちっぱなしの守備乱れっぱなし…このままじゃ初スタメン落ちだから…
ツナに聞いたら“努力”しかないって言われて…だから、こうして俺は…!」
ブツブツ言うように語る山本武の顔にデコピンを強めにした
全く、沢田綱吉…少しは責任を持って発言しなよ…
風琳「…沢田綱吉の意見も一理ある。けど、無茶をする練習は努力とは言わない。無駄な行為だ」
山本「……」
風琳「…さぁ、帰ろう。僕達の学校の生徒が怪我でもしたら嫌だからね」
山本「!ハハッ……(本当、風紀委員長とは違って会長さんは優しいのなー…)」
山本武が鞄を持って戻ってきて「家まで送る」と言い野球部の事、どんな球を投げるのか、家は何をしてるのか…色々聞いた
けど、今日は厄日だと思ったよ。本当…
咬み殺した草食動物が仲間を連れてきたから応戦したら何故か山本武も参戦してきて腕を怪我させてしまった
更に僕は山本武を集中的に狙おうってしてきた草食動物達から守るように戦ったけど…
やっぱり、草食動物は卑怯な手を使った。背後にいた草食動物が後ろから鉄パイプで頭を殴ってくれたよ
おかげで、頭が切れて血が出た…制服が汚れちゃうじゃん。徹底的に咬み殺すと決めた僕はぐっちゃぐちゃになるまでやり救急車を呼んで山本武と病院に行った
…山本武の親にはちゃんと謝ったよ。後日、菓子折持っていかないとね
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