疾風31 ページ33
トンファーを片手に走る僕を見て廊下にいた人は全員廊下の端に寄った
中庭に出ると獄寺隼人が恭が近々咬み殺すと言っていた3年の不良共が倒れていた
咬み殺す予定だったのに…と顔を一瞬顰めたがすぐに真顔になり騒ぐ3人に近付いた
風琳「ねぇ」
綱吉「生徒会長！？な、なんでここに…」
獄寺「あ…？何だてめぇ」
風琳「もう授業が始まってるというのに何サボっているの。それから、獄寺隼人」
獄寺「あﾞぁﾞ？」
風琳「並盛で武器を所持していいのは僕と風紀委員長だけだ。それから煙草は違反だよ、今すぐ消せ」
獄寺「ンだと…」
リボーン「まぁ、待て獄寺。そいつは今のお前じゃ太刀打ち出来ないゾ」
風琳「わぉ、まるでいつか僕に勝つような言い方だね。無駄だよ、僕は草食動物達とは違って本気で守りたいものを守ってるからね」
守りたいもの…そう、それは両親に任された並盛と大切な弟の恭…そして、ようやく会えたタマ…
例え、この身がボロボロになっても守り続けるつもり。タマに前世、大怪我した時に言ったら号泣されて両親に怒られたけどね
風琳「今すぐ授業に参加するかここで僕に咬み殺されるか…選べ」
獄寺「そんなの今ここでてめぇをt((「じゅ、授業に出ます！行こう、獄寺君！！」じゅ、10代目！？」
沢田綱吉が獄寺隼人の腕を引っ張っていつも走るスピードより速いスピードで教室へ向かって行った。…赤ん坊は気付いたらもういなくなっていたけど
深くため息をついてからまだ意識がある不良共に目を向け救急車を呼べるくらい咬み殺し草壁に電話をかけて後始末などを頼み図書室へ向かった…
けど、その道中恭が不機嫌そうに歩いていたから声をかけ生徒会室に2人で行った
風琳「……で、なんで不機嫌なわけ？」
恭弥「…………沢田珠代と持田雪美が�爐△痢鰭�紀委員長の…とか言ってたから問い詰めようとしたら逃げられた」
風琳「あぁ、運悪くチャイムが鳴ったんだね」
恭弥「うん…。これ何」
風琳「近所の和菓子店に新作が出来たらしくてね。貰ってきたんだ」
恭弥「桜？」
風琳「そう、四季をイメージして作ったんだって」
恭弥「へぇ、なら風琳のは雪の結晶？」
風琳「そうかも、白餡とか好きだしこういうのいいよね。見ていて飽きないよ」
恭弥「風琳の和菓子……久しぶりに食べたい」
風琳「！……フフ、いいよ。作ってあげる」
そう約束し、明日に作るため材料を買い込んだ
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