疾風19 ページ21
放課後になり生徒副会長に今日の議題を伝えて先に始めるように言い図書室に向かった
中に入ると山積みになっていた本が整理されていて空のダンボール箱がいくつか重ねてあって驚いた
やっぱり、もっと早く雑用を頼めばよかったよ…
風琳「ワォ、終わってるじゃないか」
雪美「あっ生徒会長!」
風琳「なかなかやるね、これはお礼だよ」
珠代「お、お菓子…?」
風琳「家で食べなよ。ここで食べたら…」
雪美「わわ分かってます!!」
風琳「そう…早く帰りな。今日は雨が降る」
雪美「は、はい!」
珠代「し、失礼します…!」
図書室を出て早足で教室に向かう2人の背中を見てから草壁に電話をかけダンボール箱を片付けるように指示を出した
その後、会議室に行き会議に参加。一通り終わってから戸締りの確認をして全員が帰ったのを確認…外に出ると…
風琳「……雨、意外と早く降ってきたな…」
傘はもう一つも残ってないし……さて、どうしようか…
恭を呼ぶ……は、ダメだ。家でのんびりしてるし…草壁は……見回りでそのまま帰るって話だったな。他の風紀委員……は、弱過ぎるしなんか嫌
……仕方が無い
風琳「走るか」
学ランを頭に被せ落ちないように持ち僕は雨の中、走り出した
服が雨で濡れて走りづらいし重い…寒い…早く帰らないと…って考えてたら家に着いた
風琳「ただいま」
恭弥「おか…ねぇ、なんでずぶ濡れなの」
風琳「傘を忘れていたんだ。すまない」
恭弥「床は僕が拭いておくから早く体温めて。風琳は風邪とか熱とかにすぐなるんだから」
風琳「恭…いい子だな。明日風邪を引かなかったらチーズインハンバーグにしてあげる」
恭弥「……いいから、早く行きなよ」
フフッ……目が輝いてるよ、恭…。しかし、本当に寒いな…だが、熱は出ないだろう
なんて、思っていた僕を殴りたい
次の日、朝起きると寒気がしたから熱を測ると37.4…最悪だ。だけど、やる事が残ってるから休む訳にはいかない
恭弥「本当に行くの?」
風琳「あぁ、なるべく安静にしているから安心しろ」
恭弥「ん……なら、今日は応接室でやって」
風琳「心配性だな…でも、分かったよ。恭は自分の仕事に集中してよ?」
恭弥「言われなくてもするよ。けど、弱い奴らばかりでつまらない」
風琳「…いつか、強い奴が現れると思うからそれまで力を蓄えておこう」
恭弥「……うん」
そんな会話をし…僕達は校舎に入った
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