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疾風17 ページ19

風琳「────うるさいよ、君達」


気持ち良く寝ていた僕にとって、立ち入り禁止にしていたはずの屋上に来た人の声はとても不愉快だった

僕はトンファーを出し、ゆっくりと姿を見せた


雪美「せ、生徒会長!?」

風琳「ねぇ……立ち入り禁止にしていたはずなんだけど?」

珠代「ご、ごめんなさい!」


必死に謝る彼女達を見て、深くため息をついた…鍵をかけておくべきだった…


風琳「…僕は恭じゃないからすぐに咬み殺さない。だけど、条件が一つある」

雪美「じょ、条件?」

風琳「そう、他の人と協力しても構わないよ。君達にとっては悪い話じゃない」

雪美「や、やります…!」

珠代「セツちゃん!?」


沢田珠代が持田雪美を説得しているのを見て、少し笑いそうになった

勘が鋭いのか分からないけど「条件が嫌な予感がする…」ね…

正解だよ、沢田珠代


風琳「僕が出す条件は、一つ。それは今から放課後までにGW中に届いた本を整理してもらう事」

珠代「い、今から!?授業は…どう…するんですか…?」

風琳「僕の権限で出席扱いにしてあげる。…いい?期限は今日の放課後…僕が来たら終了だ

もし、僕が来る前から終わっていたら屋上の立ち入り禁止は解除しよう

だけど、僕が来て終わってなかったら…君達を咬み殺す」


トンファーを構え、殺気を出して睨み青ざめてる2人に「ついて来な」と言って図書室に向かった

図書室の鍵を開け、中に入ると……山積みになっている本が置いてあった


風琳「これ全部ね。よろしく」

雪美「こ、これを!?」

風琳「そう、誰か呼ぶなら早く呼んで来なよ。昼休みが終わるまで後5分だよ」


僕はそう言い放ち、図書室を出て根津を探した…と、いたいた


風琳「ねぇ」

根津「!こ、これは生徒会長…な、何か御用ですか?」

風琳「君がこの後担当するクラス…何人か抜ける可能性があるけどその子達を出席扱いして」

根津「は?し、しかし……それでは、他の生徒に示しがつかないのでは…」

風琳「僕に逆らうの?」


ギロッと睨めば根津は青ざめて焦りながら「わ、分かりました!!では!!」と言って走り去っていた…

本当、草食動物は嫌いだ。すぐに逃げるし弱いし口だけは達者だ…

……彼女達は、逃げずに図書室の本をちゃんと整理してくれるのか…見ものだね。とっても楽しみだ

それに風紀委員を使わずに済むから楽だね

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作者名:小町&夜野兎 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年4月11日 20時

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