疾風09 ページ11
休日が終わって月曜日になり
夜が明ける前から僕はししおどしの音を聞きながら茶室で茶をたて飲んでいた。うん、朝から苦いものは美味しいね
茶碗を洗い、立ち上がり廊下を歩いて新聞を取りに行く。それから台所に行き朝ご飯を作るのだけど…
風琳「珍しいね。恭…君がもう起きてるなんて」
恭弥「今日は持ち物検査の日だからね」
風琳「あぁ、そっか」
風紀委員は毎週月曜に持ち物検査をやっている。理由としては、休みの日にハメを外す馬鹿がたまにいるから
風琳「頑張ってね、僕は見てるから」
恭弥「何言ってんの。風琳は昨日負けたんだから僕と行くんだよ」
風琳「……だから、昨日いきなり勝負を仕掛けたんだね」
そう、日曜日で休日という事で生徒会の仕事から解放されていた時に恭に攻撃を仕掛けられた
そのまま道場に行き戦闘をしたが、素手の僕が不利な状況で負けてしまった
僕と恭は【勝負に負けたら言うことを一つ聞く】というルールを作ってる。…今回は、恭が勝ち…その命令が……委員会の仕事を手伝うこと、ね
風琳「分かったよ。とりあえず早く食べて支度しよう」
恭弥「うん、今日の弁当は?」
風琳「おろしハンバーグだよ、応接室に電子レンジあったから温めてから食べよう」
恭弥「うん」
それから無言で恭が用意したご飯を食べ制服に着替えた。制服って言っても昔の制服だよ
学ランを肩にかけ恭と共にまだ歩いてる人がいない外に出る。校門前に行けば既に風紀委員達が
「「委員長!会長!おはようございます!!」」
恭弥「うるさい」
草壁「すみません、委員長。お前ら、持ち場につけ」
……恭、いつの間に軍隊みたいにしたの?すっごい綺麗な整列をしたんだけど…
恭弥「風琳は、こっち。立ってるだけでいいよ」
風琳「知ってる、何回もやってるからね。それに……遅刻者を咬み殺す為に毎日立ってるからね」
ちらほらと部活をするために来る人達が見えてきて恭は校門付近に立ち、僕はそこから少し離れた所に立った
さて、メイクしてきた人がいたら水をかけなきゃね…そんな人、いないと思うけど
新入生の子達、お菓子とか持ってきてないといいな。全部没収されて恭の所に行くから
おかげで、検査がある日はお菓子を消費しながら書類整理をしてるんだから…太っちゃうよ。全く
「菓子を持ってくるな!没収だ!!」
「えぇ…!?」
……新入生、持ってくる人多そうで怖いな
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