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４． ページ4
リ
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どれくらい沈黙の時間が流れただろう。
あまりにも来ない俺らを心配してか
劇場スタッフの人が入口まで様子を見に来た。
ｽ「 あぁ〜いたいた、良かったぁ、
もう結構良い時間なんですけど来れそうですか？？ 」
リ「 んぁ、まじか、すんません 」
握っていた手を離そうとして
ふと抵抗の無かった手が強く握り返されたことに
違和感を感じる。
リ「 …A？ 」
「 ……ｯ、ごめ、、 」
その一瞬の出来事を理解するのに時間がかかって
小さく「またね」なんて呟いて
足早にその場を去る彼女の背中を
見つめることしか出来なくて。
なんだかそれが、
今にも消えてしまいそうな気がして。
今この場で、こいつを1人にしてはいけないと
そう思ったから。
盛「 あとどんくらいでしたっけ？ 」
ｽ「 10分後板付きです 」
盛「 んお、リリー急ぐ……っておい！！！ 」
気がついたら、また目掛けて走っていた。
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作者名：ゆぽる | 作成日時：2022年7月20日 22時
