リフレイン . (ページ13)

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リ
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思わずのびた腕が
気づいたらAを包んでいた。

子どものように泣きじゃくるAは
今にも壊れてしまいそうだった。

リ「落ち着いたか？」

「ごめん、ほんまにごめん」

リ「謝るなって、謝ることじゃないから」

「ありがとう、少しスッキリした」

リ「そりゃあ、こんだけ泣けばな」

小さく笑うAが、愛おしい。

けど、
合わせようとした目はもう合わなくて。

リ「飯は食った？」

「 …うん」

リ「そっか……また今度さ、飯でも行こう」

「 …うん」

リ「いつでも連絡してくれてえぇから」

「 …うん」

近いから良いよ、と言って拒むAを
無理やりタクシーに詰め込んで家へと返す。

静かになった大阪の夜の街

やっぱり星は見えなくって
街灯を頼りに帰路へ着く。

着信に気づいて携帯を手に取れば
あの人からの、着信で。

リ「 ……ゆず兄？」

河『会えたか？A 』

見られてたんじゃないかってくらい
タイミングの良い連絡に少し笑ってしまう。

河『何わろてんねん』

リ「いや別に笑、ゆず兄、今から呑みません？」

日付が変わるちょっと前

まだ両腕に、さっきの感触が残っていた。

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