「Dグレ」兎の彼女は大変ですpart 2 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:3,294 hit

episode53 ページ5

結晶体が強い光を放つ寸前‥リリィは‥

リリィ「がはっ‥！！」

アクマ「そんなものか！！お前の力は！！」

戦っていたリリィの淡い青色の光を放つ火禺土には紫色の不気味な鎖が巻きついていた‥

リリィ「(コイツ‥さっきまでとまったく別のアクマみたいだ‥！戦闘になった途端‥凶暴になった‥！それに‥この鎖のせいで思うように力が使えない‥！)」

イノセンスの能力で空気中の水分を操り攻撃していたリリィだったが‥アクマのボディは硬く通用していなかった‥

リリィ「(やっぱり‥狭い範囲の空気中の水分量程度じゃ破壊できない‥！もっと‥広範囲の水の量じゃないと‥っ)」

そう考えるリリィだったが‥

リリィのイノセンスの能力は対象の周りの狭い範囲の水‥しかも空気中のみしか操る力を持っていない‥

リリィ「このままじゃ‥っ‥！？ゴハッ‥！！」

アクマの一撃がリリィに当たる‥

ザパァン！！とリリィが海に落ちた‥

アクマ「もう終わりか！！小娘‥っ！！」

アクマはリリィの後を追い海の中を突き進む‥

海の中‥

ゴポッ‥リリィの身体が海に沈む‥

上からアクマが追って来てるのが見える‥

リリィ「(身体が沈む‥イノセンスが‥鉛のように重い‥‥必ず‥戻るって‥約束したのに‥)」

アクマ「お前はここまでだ‥我に敗北し海の藻屑となって死ね‥‥お前の次は船の奴らだ‥！！」

そう言ってアクマはリリィの頭を掴み‥更に海の底へ沈めていく‥

リリィ「(リナリー‥あなたはレベル3に勝てた？‥私は‥ダメだったや‥まったく敵わないの‥っ‥どうしたら勝てる‥？教えてよ‥リナリー‥っ！！)」

沈みながら涙を流すリリィ‥

その時‥船では結晶体が強く光を放ち‥

同時にリリィのイノセンスが強く光りだす‥

リリィ「(！？火禺土が‥っ！！)」

アクマ「！！なんだ‥この光は！？」

数刻後‥船では

リナリー「リリィの所に行かなきゃ‥っ」

ミランダ「大丈夫よリナリーちゃん‥今船を向かわせてくれてるわ」

リナリー「早くしなきゃ‥っ‥私‥リリィに呼ばれた気がするの‥っ！！」

クロウリー「どういうことであるか？リナリー」

リナリー「わからないけど‥確かに名前を呼ばれたの」

ラビ「(どういうことさ‥リナリーを連れ帰った時‥すでにリリィは戦いに行ってていなかった‥)」

ブックマン「(‥もしやリリィのイノセンスにも何かあるというのか‥？)」