「Dグレ」兎の彼女は大変です (ページ2)

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episode1 ページ2

とある街‥カフェ‥

ブックマン「‥‥なるほどな‥そういう事なら仕方あるまい」

《すいませんブックマン‥彼女が適任かと思いまして‥》

ブックマン「気にするな室長殿‥リリィにはワシから伝えて直ぐに向かわせる」

ガチャとブックマンが電話を切る‥

電話を切ったブックマンは少し離れた場所で待機している弟子達の所へ戻る‥

ラビ「ひと口くれさ～」

リリィ「えぇーさっきもあげたでしょ」

ブックマン「‥‥はぁ」

ブックマンの視界に入るのは外だというのに人目を気にせずピッタリとくっついてイチャつく弟子達‥

ブックマンは溜め息をして少女の方に声をかける

ブックマン「リリィ」

リリィ「ん？‥どうしたのじぃじ」

ブックマン「リリィ‥お前は今からワシらとは別行動になる‥南イタリア・マテールへ向かえ」

リリィ「マテール？別にいいけど‥」

ラビ「じじぃなんでリリィだけなんさ」

ブックマン「なんせ新しい入団者が神田と共に任務に行ったそうだが‥ワシらにも任務があるからな‥」

ブックマンの言葉に「あぁ‥なるほどね」「まぁユウだかんなぁ～」と察する2人‥

リリィ「要するにユウと新人さんの仲を取り持てばいいんでしょ」

ブックマン「そうだが‥ワシからもう一つ‥なんでもその入団者ヘブラスカから『時の破壊者』と預言を受けたそうだ‥」

リリィ「『時の破壊者』‥何それ？」

ラビ「初めて聞くさ」

ブックマン「詳しくはまだ分からんが気になるのでな‥リリィひと足先にその者と合流し記録しておけ」

リリィ「了解‥‥じゃあ行かないと」

そういって席を立つリリィに「もう行くんさ？」と言うラビ

リリィ「うんそういう事なら早く行かないと」

「いってくるね」とリリィはマテールへ向かった‥

リリィが見えなくなった頃‥

ラビ「そういえば新しい入団者って女？」

ブックマン「‥いや‥男だが」

ラビ「なっ！？なんで言わねェさじじぃ！！カムバーーック！！リリィーー！！」

ブックマン「(こうなるから言わんのだバカ者が‥)」

両膝を地面につけて泣き崩れるラビと呆れ顔のブックマン‥

同時刻‥駅のホーム‥

リリィ「‥クシュン！！‥風邪かな？」

ラビの叫びは届かなかった‥