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「さっきの見てたよね？」
満面の笑みで柔らかな声を出して
訪ねてくるセフン君は
先ほど見たセフン君とは別人のようで
「…なにも見てないよ」
「嘘つくんだ、Aちゃん」
パシッと腕を掴まれる
「いやっ、放してっ」
「この事誰にも話さないって約束するなら
放してあげる」
「〜っ」
タオ君に助けを求めようと教室の中を探すけど
姿が見えない
「タオ？タオなら蝶々見つけてグラウンドまで
走って行ったよ」
タオ君！！！！！
嘘でしょう…
高校生にもなって蝶々なんて…
可愛いけどさ、ばかー泣
「どうする？俺の言う事聞くか
それとも…」
急に顔を近づけてくるセフン君
「ひゃっ、近い…」
セフン君の息が顔に当たる
唇が触れるまで数センチの距離
ニヤリと笑って
「俺と付き合ってるって公開する？」
悪魔の呟きを私に突きつけた。
「…そんなの誰も信じないもん」
「Aちゃんは寝てたかも知れないけど
新入生代表で次期生徒会長候補の俺が
言ったら皆んな信じると思うよ？」
嘘でしょ、そしたら
「…血祭りになっちゃう」
「はぁっ？」
「私みたいな子が表は王子みたいな人と
付き合ってるってなったら
血祭りになっちゃう…
イジメられる…」
「お前、自分の容姿見てわかんねーの？」
「ちゃんとブスって自覚してます！」
フンッと言い切る
だって、この学園芸能人ばっかなんだよ？
可愛い子ばっかりだもん。
「男と付き合った事ないの？」
コイツ〜わかってて、腹黒い！
「…悪い？」
「ふっ、気に入ったよA。」
「嬉しくないっ！」
こんな表だけ王子みたいな人に
気に入られてもたまったもんじゃない。
「で、俺の言う事聞く気になった？」
「この腹黒王子！」
「…公開日はいつにしようかな」
「わわわっ、言う事聞きます」
「いい子だね、A」
ポンポンと頭を撫でて
にっこり笑うオセフン。
皆んなこの笑顔に騙されたんだな…
「見た目だけ王子」
「あんまり王子って言うなよ」
「なんで？みんな言ってるよ？」
「嫌いなんだよね、その呼び方、言うなよ？」
「はい…」
渋々返事をする
「俺の事はセフンって呼び捨てな？」
「はい… え！？いやいや呼ばないよ」
「無理。今返事しただろ」
コイツ、ほんと意地悪。
「そうだ、ケータイ」
ケータイを奪われポチポチと操作し
「んっ」
渡された
「カトク、登録した。呼び出しにはすぐ来いよ
じゃないと付き合ってるって公開するから」
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まな(プロフ) - この物語おもしろいですね！！気になったんですが…あるケータイ小説に似てるな〜って思ったんですけど違いますか？？ (2015年8月15日 9時) (
レス) id: cfb51dbb9e (このIDを非表示/違反報告)
ニョルニョル61 - この話面白いです！続きがとっても気になります。更新楽しみにしてます。ファイティン！！ (2015年7月31日 7時) (レス) id: 6b995e5426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2015年3月8日 16時
