しおりが綴る二人の恋 BH-2 (ページ10)

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帰り道、買い物袋を抱えて急いで歩いていると、

｢え…っ!?｣

男の子がマンションから出て来て…ベッキョンくんかな、?
確かめようとじっと目を凝らしてると、額に手を当てながらしゃがみ込んだ。
やっぱりベッキョンくんだ…!

どうしてそこにいるのかはさておき、心配でたまらない…
両手のビニール袋を片手にまとめて近くまで走っていくと、足音に顔を上げたベッキョンくんの目が見開いた

BH｢良かった…っ、｣

"はぁ、はぁ…っ"と肩を上下に揺らして荒い呼吸をしてて
とにかく身体が心配…同じ目線までしゃがんでおでこに手を当てると

BH｢良かった何もなくて…目が覚めたらいなかったからびっくりした…｣

私の肩に手を置いて安堵の息を漏らすベッキョンくん

そっか…もう外が暗いから、それに…体調が悪いせいで気持ちが不安定になってるから、相当心配してくれてたんだ…

｢ご、ごめんね…?お買い物に、｣

BH｢こんな暗い時間に女の子一人は危ないよ(苦笑)…はぁ…ほんと良かった、ちょー心配だった…｣

｢ごめんね…、ありがとう、｣

BH｢ちゃんと俺起こしてくれたら着いてくからさ…、

でも起こさないようにしてくれたんでしょ、それにわさわざ買いに行ってくれてありがとね^^｣

"俺持つよ"と荷物を取り上げようとするベッキョンくんに首を横に振ってみせると、"大丈夫なのに…(苦笑)"なんて笑ってる。

でも明らかに熱が上がってるベッキョンくんに、こんな重いもの持たせられない…
私のせいで悪化させちゃったな…

BH｢…Aちゃん、?｣

｢…?｣

BH｢ね、そんな顔しないで…
俺大丈夫だから、ね?｣

なんで何も言ってないのにベッキョンくんには何でも分かっちゃうんだろう

皆に優しいのはよく分かってるけど、いちいちときめいてしまう

BH｢Aちゃんのせいで起きたんじゃないよ、元々家の用事するためにアラームかけてたから…俺ルーズだから洗濯物畳むのとかつい後回しにして溜まっちゃうんだよな…(苦笑)｣

｢そんな…、言ってくれたら、私するよ…?｣

BH｢…嫌だ、｣

｢あ…っご、ごめ｢Aちゃんにそんな雑用みたいなことさせんの嫌だ、そんなことさせるために仲良くなったんじゃないもん。
…って、もう充分迷惑かけてるよなごめん^^;｣

…ベッキョンくんのさり気ない一言がこんなにもじっくりと胸に染み渡ってく

洗濯物くらいいいのに、、でもそんな風に思ってくれてるなんてありがたいな…