しおりが綴る二人の恋 BH-2 (ページ46)

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｢ちがうよ…ベクくんのせいじゃない、

告白してもらったことに感謝して、ちゃんとその子のこと大事にして…それで、毎回相手のために身を引いてきたんでしょう…?悪い所見当たらないよ、?恋愛する回数も期間も、相手のこと大事にしている限り制限なんてないんだから…｣

BH｢でも、っ｢確かに、｣

｢…よく知らなかったら…誤解しちゃう人もいるかもしれない、けど…
私は、ちゃんとこうして教えてもらったから^^…その時のベクくんが、真剣に相手を思いやって決めた行動だったんだから…その優しさを尊重したい…｣

BH｢…っA…っ｣

おずおず、と抱きしめる私の腕にベクくんの手が重なる。その温かみがものすごく愛おしく感じて…より一層抱きしめる力を強めた。

｢あと…”俺なんか”って言ってたけど、…ベクくんは十分すぎるほど魅力的だよ…?人のためにここまで自分のこと犠牲にできる人なかなかいないもん…それはもう皆大好きになっちゃうよ…^^｣

BH｢…っそんなことはないけど…ありがと…っ
こんな俺だけど…Aはね、ほんとに特別だったんだ…

毎日毎日頭の中Aの事でいっぱいで…もう姿が見えただけで心がポカポカして、ちょっと他の人と話してるだけで寂しくなって…初めて”何があっても誰にも譲れない”って思った…｣

くすぐったそうな笑顔を浮かべるベクくんの表情が、心做しかすっきりしているように見えてすごくほっとした

BH｢実はその時、ギョンスが…”いつか必ず運命の人に出会えるから、その人に説明しづらいようなことするな”って止めてくれたんだ。ほんとその通り、俺はちゃんとAに出逢えた。

さっきもね、言われてたの、自分の幸せに必死になれって…。俺の幸せは、ずっとAの傍にいること…そんな大切なAだからこそ、たとえ嫌われてでも、正直に言わなきゃって。…真剣に聞いてくれて、ほんとにありがとう。｣

｢…結局…ほんとに聞くことしか出来なくて…ごめんね…?｣

BH｢…無自覚はタチ悪いぞっ♡｣

｢わわ…っ(汗)｣

ベクくんが軽いデコピンをしてきて

BH｢凄まじい効能で俺のこと癒してくれましたけど(笑)?｣

なんて言ってるうちに…私が握る側だったはずの手が、いつの間にかベクくんに握られていた

BH｢じゃあ…今度は俺の番。

俺ももうお節介でもなんでもいいから、聞く。
…Aが雷苦手なのって、何か原因あるの?｣

予想外の言葉にビクン、と肩が震える。…ずっと気にしてくれてたんだ…