しおりが綴る二人の恋 BH-2 (ページ43)

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BH｢絶対俺!｣

｢だめ…!｣

BH｢うぅ…Aちゃんの頑固者ぉ(泣)!｣

｢ベッキョンくんこそ…(汗)!｣

言葉だけ並べると修羅場みたいだけど、決して喧嘩してるわけじゃない。むしろ…

BH｢皿洗いくらいさせて!｣

｢少しでもさっきのお返ししなきゃ、気が済まないから…だめ、!｣

BH｢そんなのもうチャラどころか超えちゃってるよ!…てかそもそもお返しなんていいの!｣

…という至って平和な争い(?)です

結局、ぜぇはぁ言ってるうちにお互い笑えてきてしまって、私がお皿を洗ってベッキョンくんが拭いてくれることになった。

BH｢A、｣

｢…!!ぅ、うん…?｣

BH｢あ…!!ごめん、呼び捨てになっちった^^;…もう呼び捨てでもいーい?俺のこともベクでいいから!｣

｢うん…分かった、ベクくん｣

BH｢”くん”もいいのに〜でもAらしいね(笑)｣

なんてケラケラ笑って…少し静かになって

BH｢あの…さっき、つい…ごめん、俺Aの頑固は人のための優しい頑固だから、大好きだよ、?｣

…ふふ、そんなの全然気にしてないのに…
でも出会ったばかりの時は…お互いに気を遣いすぎた誤解をして今以上にいっぱい謝りあってた気がする

少しずつ誤解の回数を減らして、ちゃんと気心知れた間柄になりたい

｢大丈夫…私も、ベクくんこそなんて言って…ごめんね、?｣

BH｢俺はいーの、…もうAと俺の仲なんだもん(笑)｣

その言葉を聞くと、ベクくんも同じように思ってくれてると分かってほっと嬉しくなる

BH｢ただ…今日は色んなことあって、…Aがいっぱい傷ついちゃってるから…心配で、｣

そんなの絶対ベクくんの方が、
ほんとに沢山心配してくれて…図書館での事件に関しては”俺のせいだ”ばっかり言って…

最後に残しておいたフライパンに取り掛かると、ベクくんは
”それちょっと水切ってから拭くから置いててね!”
って言って布巾を干すなり

｢…!!｣

お腹にそっと回される手、背中に感じる温もり、肩にちょっとした重み…

ベクくんが後ろからぎゅうっと抱きしめてくれていた。

いつもならドキドキで頭がパニックになってるだろうけど…ベクくんが落ち込んでいる気がしてそれどころじゃなかった

あんなにはっちゃけてくれて、笑顔で盛り上げてくれて…こんなに弱ってたんだね。

フライパンをサッと洗って、手を拭いて…くるっと向き直ると、案の定暗い表情…私と目が合った瞬間に慌てて笑顔にして。…もっと頼ってほしいのにな…