しおりが綴る二人の恋 BH-2 (ページ32)

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＊82-BH- ページ32

BHside

BH｢(小声)Aちゃん、お待たせ…

って、え?なんだギョンスじゃんいつの間に｣

KS｢(小声)なんだとはなんだよ…ほらAちゃん、お迎え。｣

｢(小声)…!!｣

俺を見た瞬間、嬉しそうに目を細めたAちゃん。そんな可愛いことされたら、さっきの不安なんてなんのそのだ。

BH｢(小声)でもなんでギョンス?｣

そう聞いた瞬間、Aちゃんがカチンと固まったのが分かる。傍に行って顔を覗き込むと

BH｢(小声)…何この痣、っ!?｣

白いすべすべしたおでこが青く腫れていて
俺がちょっと触れただけでも、痛みで顔を歪めるほどだ

心配で胸がザワザワする。でもどうしてあげたらいいか分からなくて、とにかく小さな手を握りしめた。

KS｢…あいつらの嫌がらせ。

ほら…あれでも結構片付けた方だよ、今ちょっと休憩してたとこ。｣

ギョンスが指さした方を見ると、滅多に人が来ない辞典のコーナーがぐちゃぐちゃにされてて

2人でかなり整頓してくれてたみたいだけど、それでもまだまだ片付けないといけないところがある。

BH｢(小声)…ってかこの怪我は、っあいつらにされたの!?｣

KS｢(小声)ちょうどその時に僕が来たんだけど…止めたら本投げつけられたんだよね、幸いガッツリ当たったわけじゃないけど…かなり痛かったはず、｣

それを聞いて、つい怖い顔になってたらしい。Aちゃんを慰めてたはずの俺の手が、いつのまにかAちゃんに包み込まれてた。

｢(小声)ベクくん、大丈夫…大丈夫、
一緒に片付けたら、すぐだから…｣

BH｢(小声)んなこと…っそれより俺は、っ

Aちゃんが2度も傷つけられたのが許せねぇの…っ｣

俺が落ち着かなきゃきゃなのに…Aちゃんのことになると冷静でいられない自分がいる。

KS｢(小声)…とりあえず、片付けようか｣

BH｢(小声)いやこれは俺がしないと…ありがとな。それより、Aちゃんを送ってあげてくれない…?｣

KS｢(小声)いいけど…さっき一緒にしおり見た、今日Aちゃんとご飯食べたいんでしょ?Aちゃんも喜んでたからベクの家に送ってって、ベクが帰ってくるまで一緒に待とうか｣

BH｢(小声)Aちゃん、いい…?…ん、分かった。じゃあギョンス、お願いな｣

さっきとは真逆に、心配過ぎてAちゃんを絶対1人にしたくない気持ちでギョンスに頼み込んだ。
これ以上Aちゃんのこと傷つけさせるもんか…そう誓いながら1冊1冊を棚に戻し始めた。