しおりが綴る二人の恋 BH-2 (ページ13)

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BH｢ごめんね、ほんとに美味かったのに…｣

｢無理しないで…ね、?｣

ベッキョンくんは美味しい美味しいって食べてくれたんだけど、やっぱり食欲が落ちてしまっているようで、少しだけ残した

全然いいのに、すごく落ち込んで申し訳なさそうに謝るものだから、私まで悲しくなってきてしまう

BH｢…!!

Aちゃん、良かったらだけどお礼にピアノ弾こっか!まぁ俺ん家ピアノ無いからキーボードだけど!｣

｢え…?｣

BH｢あ…き、急にごめんね、…悲しそうな顔してたから^^;

俺のピアノなんてまだまだ大したもんじゃないけど…リクエストしてくれたら何でも耳コピで弾くくらいはできるからさ、!｣

ベッキョンくん…

BH｢え…ど、どうしたの、もっと悲しそうな顔して…俺、何かしちゃったかな!?｣

｢ううん…、｣

そんな…悲しいわけない、

｢うれ、しい…｣

BH｢え…?｣

｢ベッキョンくんが…いっぱい"ごめんね"って…言ってくれる、から…

謝らないで、笑って、ほしいなって…思ってた、だけなの…｣

BH｢Aちゃん…、｣

｢励まそうと…してくれて…うれしい、から…

ありがとう…、｣

いつもいつも…ベッキョンくんはもはや敏感すぎるくらいに気にかけてくれて、

こうやってたくさんの優しさをくれて

今のピアノのことだって…自分より周りの人の笑顔を守ろうと必死なんだね、

そういうところが…本当に大好き、

でもそんなベッキョンくんはじっと床を見つめていて

何か気に触ることでも言ってしまったかと不安になって顔を覗くと、

BH｢や…っ待って、//｣

｢…??｣

BH｢今…なんか…感動とかなんとか色んなのがいっしょくたになって…変な顔、だから…見ないで…//｣

ベッキョンくんの優しい一重まぶたはまん丸に見開いてて、キョロキョロと忙しなく動いてる…

落ち着かなそうに履いていたジーンズの太ももを両サイドから手のひらでゴシゴシしてたベッキョンくんが、

BH｢す、好き…!

…な曲、何…//!?｣

｢…っ///

…あ、え、えと…っ"AtlantisPrincess"…とか、?｣

BH｢あ、BoA聴くんだ、っ俺も、好き…あ、えっと…!よく、聴く…//!!｣

や、やめてほしい…!そんな…何回も"好き"なんて…って、私が自意識過剰すぎる…

BH｢じゃ、じゃあ、弾いてみるね…!!

(小声)やば…っ言っちゃうとこだった…、｣