最終章 8 ページ8
しっかりと私の背中へ廻された腕
耳あたりのいい、優しく穏やかな声
そっと体を包み込む温もり
ギュッと抱き締められて息苦しくなる感覚に
現実へと引き戻される
目を開けた私にずっとずっと
「大丈夫…」と呟くのは
「チョロンオン…ニ……」
かつて慕っていた、もう一人の姉だった
「オンニ…なんで………」
「Aを助けるため」
助けるって…何から……………？
「Aは今、何をするつもり…？」
「私は…」
「その手に握ってるのは何…？」
私は自分の手を見た
尖った刃先が飛び出たカッター
それが向けられている先には人…
「Aは誰かに、自分と同じ思いをさせたいの…？」
私と同じ思い……
家族を失う気持ち
温もりが消える冷たい感覚
愛することができない虚しさ
頭の中に浮かんでは消えていく
心の痛み
「Aはユニを殺した人と同じことをしようとしてるんだよ？」
ユニオンニを殺した人と同じこと……
私はそれをしたいの…？
誰かに苦しみを与えたいの…？
そんなこと
痛みを知ってる私がやっていいの…？
『そんな人になり下がりたくない』
そんな考えを主張する私
『私を苦しめたんだもの。苦しんで当然』
同時に反対の考えも私を誘う
頭の中で闘う、私の中に住む天使と悪魔
『誰だって自分が大事なんだ。復讐したらすっきりするじゃん』
『そんなことをしたら一生オンニに囚われて生きるのよ』
『オンニを頭の中から消せというの？』
『そうじゃない。怨みを忘れなきゃ自分もオンニも一生苦しむ』
自分との闘いは壮絶なものだった
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るぅ鹿 - レスが遅くなった方々、申し訳ありません汗 書く意欲を与えてくださった皆様に深く感謝いたします。 (2014年3月11日 22時) (
レス) id: 64a19a2a9a (このIDを非表示/違反報告)
るぅ鹿 - コメントありがとうございます!続き気になりますよねこの終わり方←小説読んでるとこういう終わり方多いんです。面白いなんてもったいない言葉ありがとうございますTTそれに楽しめたなんて…//ここまでお読みいただきありがとうございました(*^^*) (2014年3月11日 22時) (レス) id: 64a19a2a9a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - その後が気になる感じで終わりましたね！すっごい面白かったです！もともとスリルがあるのが好きなので楽しめました！！ (2014年3月11日 21時) (レス) id: 153d740244 (このIDを非表示/違反報告)
まぃ(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでます！ (2014年2月16日 17時) (レス) id: 941e050ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまーる - がんばってください。おうえんしてます。 (2014年2月11日 1時) (レス) id: 7c3e45e09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るぅ鹿 | 作成日時：2014年2月8日 12時
