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俺の長所は明るくて、誰とでもすぐ仲良くなれて、そしてすぐ行動する事。
「お、ここか？」
ふと見上げるとそこには ” 美術室 ” と書かれている。
その後にはアルファベットが付いている。
つまりこの大学には美術室が何個もある訳。
「は、AからGまであんの」
流石国内で1番学部が多いうちの大学。
美術室の多さにあんぐりだ。
とか言いつつ、7つなんてまだ少ない方でコンピュータ室なんてもっとあるのだ。
ウィンドーズとMacと別々になってるから更に多い。
どんだけ金あんだよこの大学はと思う。
「ジョンデどこだっけ？」
取り敢えず1番近かった美術室Aとらやらの部屋を覗いた。
「ん、居ない」
中を覗けばジョンデどころか人が居なくて真ん中にポツンと花瓶が置かれていただけだった。
再び歩いていると次は美術室Bに辿り着く。
チラリと覗くと丁度デッサン中で、真ん中でモデルとして立っていた男と目が合い.... 咄嗟に逃げた。
「はぁ、何だよあいつ」
やけにジーッと見られたのだった。
そしてまた歩いていると次は謎に美術室Dに辿り着く。
あれ？Cは？と思ったが探すのが面倒だから取り敢えず中を覗く。
すると今度は何かをそれぞれで描いているようだった。
「あ、いた」
中を見渡すとジョンデの姿を見つけ、ふと隣を見れば目的の彼女も見つけた。
彼女は真剣な目をしながらパレットを片手に筆を滑らせていた。
しばらくして講義が終わったのか中からぞろぞろと人が出てくる。
そんな人に紛れ込みながら俺は中に入った。
「よ！ジョンデ」
「おー、ベッキョナ。本当に来たんだ」
ジョンデはあははと笑うが、正直そんなのどうでもいい。
「こんにちは」
俺はそう彼女に声を掛けた。
自分が声を掛けられてるのに気付いたのか筆を片付けながらこっちを見る。
「一昨日はごめんね？ぶつかっちゃって。大丈夫だった？」
「あ、はい」
やっと開いた彼女の口からは素っ気ない返事が返ってくる。
あれ... 想像と違う。
「あ.... あ、それはよかった！怪我ない？」
「はい」
「あ、あはは、それは安心した。はぁ... よかった...」
どうしようか。
読めない。
一体彼女が何を考えているのかが読めない。
いつものビョンベッキョンだったらもうこの二言だけでそれなりに心開いてくれるのに...。
そんな珍しい彼女に興味が更に湧いたのだった。
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作者名：IRENE | 作成日時：2017年3月14日 21時
