バツイチ女の恋事情。 (ページ38)

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EP38. 冗談と優しさページ38

あれから呑んで食べて食べまくって胃袋が満たされた。

席を立ちお会計を済ます。

『先店出てるね』

セフンくんは先に店を出た。

支払いを済ませ私も店を出る。

『ヌナご馳走様です』

「いーえ、こちらこそ手伝ってくれてありがと」

『いいよ、ちょうど暇だったから』

そう言ってセフンくんは歩き出した。

と思ったら急に立ち止まりこっちに振り向く。

『ヌナの家どっち？こっち？そっち？』

「え、いいよ。私独りで帰れるから」

『ん？誰も送るなんて言ってないよ？』

そう言ってニヤッと意地悪な笑みを浮かべる彼。

「.... っ....」

歳上をからかうなんていい度胸をしてる彼。

お陰で顔が熱くなる。

「あ...はは... 私こっちだからまたね...！気をつけて帰ってね...」

恥ずかしさから一刻も早くセフンくんから離れたかった。

私は背を向け歩き始めようとするとパッと腕をとられる。

『冗談だよヌナ (笑) 送ってくよ。こんな時間だし』

「い...いいよ別に... ちゃんと帰れるし？」

『んーん、送ってく。あ、ご飯奢ってくれたお礼ってことだったらいいでしょ？』

「いや、あれはセフンくんが手伝ってくれたお礼ってしたことなのに」

『いいのいいの、小さい事は気にしない！』

立ち止まる私の腕を取れば

『ほら、案内して？』

そう言ってふにゃっと彼は微笑んだ。

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