バツイチ女の恋事情。 (ページ19)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:547,876 hit

EP19. 呑み会ページ19

グラスが空くなり次々と運ばれてくるお酒。
私の手は止まることなくグラスを持ち口へと運んだ。

『君がチャニョルくんの新しいスタイリストさん？』

「あ...はい、そうです」

気が付けば次々とスタッフさんが隣に来ては絡まれる。

名前を紹介されるもお酒が回ってて中々覚えられない。

『ヌナ』

「あ、セフンくん」

隣の席に座ったセフンくん。

「セフンくんお酒飲めるの？」

セフンくんの片手にはビールが入ったグラス。

『まあ... 成人だから飲んでもいいんじゃないの？ (笑)』

「あ.. そっか...」

グラスを手に取り一口ビールを飲む。

『ヌナってお酒強いんだね』

「んー... 強いのかな......？」

『疑問系？ (笑)』

「けど飲むっちゃかなり飲むかも」

『そっかそっか。そんな女性もいいよね』

「....え？」

ふにゃっと笑いかけて行ってきたセフンくん。

これはわざとか？計算済み？

『けど飲み過ぎは注意だよ？体に悪いからさ』

「セフンくんもね」

『おい！セフナー！』

向こうの方でセフンくんを呼ぶ声が聞こえた。

「セフンくん呼ばれてるよ」

『本当だ。ちょっと行ってくる』

セフンくんが向こうの方に行ってしまった事で一人になった私。
またグラスを持ち口へとビールを運ぶ。
そして前を見ると..

「....」

バッチリとチャニョルと目が合った。

そして目で何かを訴えてくる。

「なによ...」

それを機にお酒のスピードが速くなっていく。

一体何杯のビールを飲んだのだろう。
分かるのはこんなに飲んだのは久しぶりっていう事。
そして視界が段々と薄くなっている事。

BuuBuu...

テーブルに置いていた携帯が鳴る。
画面には”オッパ”の文字が。

携帯を手に取り私は電話に......出たのだろうか。

あれから記憶が閉ざされた。

.