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その日、わたしは定期検診で病院に来ていたが数値が悪くて入院することになった。
楽くんに連絡したら様子を見にきてくれると言うのだが楽くんはまだ知らない、
わたしの病気のこと。
ベットに横になってじっとしていた。
すると、
「サキちゃん来たよ。」
優しい楽くんの声がした。
この声が聞きたくて、わたしは急いで起き上がった。
「ありがとう、学校帰り？」
「うん、まあね。サキちゃん検査結果どうだったの？」
「あ〜まだ、今回も検査入院なの」
とわたしは笑って誤魔化した。
「そっか、僕飲み物買ってくるね。何か買ってきてほしいものある？」
「ううん大丈夫、ありがとう」
そういって楽くんは部屋を出ていった。
最近は身体がだるいだけであのくるしい咳も治まってきた。
なのに
「ゴホッゴホッ」
また咳が出た。
空気を求めれば求めるほど苦しくて咳が止まらない。
胸を抑えて必死に止めようとする。
「ゴホッゴホッ、、ゴホッゴホッゴホッゴホッ」
「サキちゃん！？大丈夫！！しっかりして、ゆっくり息吸ってみようか、ってサキちゃん……なにそれ？」
苦しい咳に耐えられずぎゅっと目を瞑っていたが、ゆっくり目を開けると、膝にかけてあった布団が赤く染っていた。
抑えていた手から血が布団に落ちていたのだ。
「待ってお医者さんっ！！」
とナースコールを押そうとする楽くんの腕を血塗れの手で掴んだ。
「まって……」
と力ない声で楽くんに呼びかける。
「大丈夫だから呼ばないでゴホッゴホッ」
「でも……」
とわたしの、背中をゆっくり優しくさすってくれる楽くん。
「ちゃんと……説明するから」
楽くんにはお話しようと決意した。
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さな(プロフ) - 今日、読み始めて最新話まで読みました。本当に素敵なお話で、途中で少し泣いてしまいました。わたしは楽くん推しなのでこの作品に出会いましたが、一つの小説としてとても感動しました。これからも頑張ってください！ (2019年11月25日 0時) (
レス) id: 3b72a96203 (このIDを非表示/違反報告)
すめる?(プロフ) - かなとさん» 外しました (2019年10月2日 23時) (レス) id: 61afa4b92e (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月2日 18時) (レス) id: 51cac354bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すめる | 作成日時：2019年10月2日 18時
