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your side
＿そう、お父さんから消えたのは私たち家族だけの記憶。
だとしたら、きっとお父さんはジュヨンオッパが犯人だということに気づいていたはず。単なる事故ではなく、殺人未遂だったという事にも。
だけど、最後まで口を割らなかった。
家族に被害が及ぶかもしれない状況で、犯人のことを言わなかったのはきっとオッパのことを最後まで信じていた、…いや信じたかったからだ。
お父さんも証拠があった訳じゃない。だけど状況的に、お父さんの車に細工できたのは、彼しかいない。お父さんの証言で話がもっと大きく転がることは分かってたはずなのに、ジュヨンオッパのことを言わなかった。
「お父さんはオッパのこと、最後まで信じてた。オッパの才能を終わらせたくなかった。
…だって、お父さんは誰よりも音楽の力を愛している人だったから。音楽で色んな人を救ってきた人だから」
私の言葉にジュヨンオッパは顔を歪めた。
「綺麗事だ。あの人は俺の才能なんか見ちゃくれなかった。いつもいつもダメだしばっかりして、俺に1人で音楽をつくる機会すら与えてくれなかった。」
「違う」
「お前に何がわかる？作業中の部屋に入ってきたことがあるか？無いだろう、なのに適当なことを言うな！！！」
声を荒らげて私にナイフを向けてくるオッパを見つめた。
「…私は、ジュヨンオッパは知らないお父さんを見てきた。作業中のお父さんは知らないけど、家に帰ってきてオッパや皆と音楽の話をするお父さんはいつも楽しそうだった。…オッパの才能に”いつ追い抜かれるのか冷や冷やする”…そう言いながらも、笑顔だった」
「……」
「お父さんは何よりも音楽を愛してる人だったから、同じように音楽を愛してる人を嫌うなんてことは有り得ない」
＿＿…だけど、オッパは変わってしまった。
私の話を聞いて、黙り込んでいたオッパは顔を上げた。その顔は最早、人間としての理性なんて残ってなくって。
血走った目で私にもう一度ナイフを向けた。
「…あの人が、…お前が悪いんだ。
いつもいつも笑って、俺の後を着いてきていたお前までも、あの人は俺から奪おうとした！！！俺を唯一認めて慕ってくれていたお前も、結局は俺から離れていった！！！！！
……………だから、決めたんだ。もうどこにもいかないように…っ！！！！」
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みるく(プロフ) - 初めまして！この作品何回も読み返しちゃうくらい大好きです！！更新楽しみにしてます🫶 (9月21日 22時) (
レス) @page28 id: 7647584330 (このIDを非表示/違反報告)
мoмi(プロフ) - 七瀬さん» 初めまして！コメントありがとうございます。そして返信遅くなってしまい、本当にすみません！！何回も読んでくださったなんて嬉しくて涙が…。本当にノロマ更新ですが、頑張りますね！ありがとうございます♡ (8月27日 13時) (レス) id: c4720a36a6 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 初めまして！2年前？くらいに初めて読んで、2回くらい読み返して、昨日からまた1話から読み返したらお話がかなり進んでいたので楽しく読ませて頂きました（ ; ; ）ハラハラする展開でとても続きが楽しみです！ (2023年3月30日 12時) (レス) @page24 id: abb9e95463 (このIDを非表示/違反報告)
мoмi(プロフ) - クレアさん» ありがとうございます！！返信遅くなってごめんなさい、ようやく私生活が一段落してこっちに集中できます！！更新楽しみにしていてください〜！ (2022年11月17日 13時) (レス) id: c4720a36a6 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - 待ってました！本当に嬉しいです！更新頑張ってください！とても面白いのでまた読み返してます！ (2022年9月28日 16時) (レス) @page20 id: c8e2cf96fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：мoмi | 作成日時：2021年12月14日 16時
